梅雨だというのに朝から太陽がじりじりと照り付け、とうとう気温は30度を超えた。夕方には雷雨の予報も出ている。
猪谷駅へ出掛けた。猪谷駅には私のミニパンフ「気ままな旅人の旅日記 猪谷編」を置いているが、1週間前に置いた30部のパンフはなくなっていた。持っていく人が結構いるようだ。30部を補充した。
ホームには薄黄色の普通列車が停車していた。猪谷駅はJR東海とJR西日本の境界の駅である。停車していた普通列車は、JR東海を走る列車で、行先は美濃太田になっていた。
ホームでスケッチしていたら、駅舎から運転手さんが現れた。「特急列車が来るのですか」と尋ねると 、「そうです」と答えが返ってきた。やがて、高山方向からひだ号が現れ、運転手さんが交代した。しかし、車掌さんの交代はなかった。会社が違っても車掌さんは列車に乗り続けるようだ。
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久しぶりに天湖森へ散策に出掛けた。木々の葉の色が濃くなり春から夏へ季節が変わろうとしている。ウオーキングをする一組の夫婦と一人の釣人に出会った。平日の天湖森はいつもこんなのだろう。散策路の淵に植えられているアジサイが美しい花を咲かせていた。
少々残念な風景も目にした。土田池に流れ込む小川の川底の石が緑色に変色していた。石に藻が生えているようだ。流れている水は綺麗なのだろうが、びっしり生えた藻を目にしては、せっかくの美しい風景も減滅である。夏までには掃除をしてほしいものだ。
去年描いた場所で、同じ風景をスケッチした。一年経ち腕前は上達したのかな?
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布尻は、神通川の東側、観光橋近くにある集落である。旧飛騨街道が集落の真ん中を通り、神通川に架かる観光橋で楡原と結ばれている。町長との境に布尻遺跡があり、発掘調査も行われ、縄文中期中ごろから終わりごろの遺跡だということが分かった。
旧飛騨街道沿いに一本の太い松の木が立っている。「これは、街道の松だよ」と地域散策会の折り、講師の先生が話してくれた。現在、集落の外れで、国道41号線のバイパス工事が行われていて、巨大な2本のつり橋が出現し、風景が一変した。バイパスが完成すれば、布尻の風景はさらに大きく変わって行くのだろう。
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高原川と宮川が合流して、神通川と名前を替える富山の県境近くに、舟渡地区がある。その昔、対岸の猪谷と結ぶ渡し場があったことから、「舟渡」という地名が付いたという。
舟渡に立派なお宮さんがあるというので、スケッチに出掛けた。目指すお宮さんは、集落のすぐ横の小高い丘の上にあった。「素盞鳴社」と刻まれた石柱が入口に立てられている。
本殿は、太い杉の木立の奥にあった。本殿に続く石段は45段あるそうだ。「しじゅうご(四拾五)機嫌よく、みんな仲良く暮らせるお宮さんです」と念じながら、この石段を上っていたおじいさんいたそうだ。微笑ましい村のお宮さんの話だと思った。
本殿は、ぴかぴか輝いていた。4年前の洪水の時に被害を受け、建て直したそうだ。昔も今も、舟渡地域には大切なお宮さんのようだ。
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楡原の西にある小高い山の中腹に不怠山上行寺がある。法華経のお寺で、歴史は古く、応永十六年(1409 )に建立されたという。江戸時代には、「楡原法華」は「堅法華」として名をとどろかせ、岩稲・割山と笹津の一部もその信者としてきた。
上行寺には、「三帰妙王」という仏像が伝わる。これは、鎌倉時代の武将、畠山重忠がサイの角に刻んだといわれる仏像で、上行寺は、畠山重忠の菩提寺である。毎年七月二十二日の畠山重忠公の命日に、重忠公の墓前祭を行っている。
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春の日差しを浴びて桜の花が輝いている。その下に広がっているのが、神津川を堰き止めてできた神通川第2ダム湖である。今は静かな湖水になっているが、50年ほど前には、ここは、険しい峡谷であった。
峡谷を堰き止めるダムができ、湖水の底に16戸の家と公民館が沈んだ。湖水の淵に建っているのが、ダムができたために移転し、新築された家並みである。涙なくして語れぬ物語が、それぞれの家々に伝わっているのであろう。ダムによる移転の経緯については、八幡宮境内に記念碑として残されている。
美しく花を咲かせている桜の木は、そのことを知っているのだろうか。
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富山市細入地域を流れる神通川には3つあるダムがある。最上流にあるのが神通川第1ダムである。昭和27年に建設が始まり、昭和29年から送電を開始した。
この大きなダム湖には、当時21戸あった下夕村吉野集落が水没し、住んでいた人たちの大半は、高台に移転した。第1ダムの横に見えるのが移転した吉野集落である。ダム横に植えられた桜が咲き誇っている。今年の桜は、例年になく美しかった。
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神通川を堰き止める神通第2ダムの放流が続いている。このところのぽかぽか陽気で、雪解け水が増えているようだ。
この第2ダムは、昭和27年に建設が始まり、昭和29年に完成した。岩稲集落の16戸が湖底に沈んだとのことである。完成から、50年以上の年月が過ぎ、ダムのコンクリートが煤け、ダム湖も堆積した土で埋まりそうだが、まだ現役で水力発電を続けている。
ダムの完成当時に植えられた桜は、枝や幹に年を感じるようになってきたが、今年も美しい花を咲かせている。ダム湖の駐車場に車を止め、散り始めた桜を楽しむ人の姿が、今日もちらほら見られた。
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神通川第二ダムの少し下流の牛ケ増に、老舗の宿「紅葉閣」がある。大正4年(1915)に建てられたというから、90年以上の歴史を持つ宿である。私はまだ宿泊したことはないが、部屋からは神通峡が一望できるそうだ。渦を巻いて流れる神通川のすぐ縁にあるこの宿からの眺めは、迫力満点のことだろう。
「やっと桜が咲き始めたか」と思っていたら、このところの陽気で、あっという間に満開を迎えた。峡谷の宿の周りに植えられた桜も、見てくれと言わんばかりに、花を咲かせている。峡谷に咲いた桜を見ながらの一杯は、さぞかい美味しいことだろう。
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富山市伏木は、神通川第一ダム湖の畔にある。集落の中を、石仏が並ぶ旧飛騨街道(東街道)が通り抜けている。
伏木には、「河童の妙薬」という伝説が残っている。おばあさんが、河童を助けたお礼に、河童がアイスと呼ばれる薬草で作る薬の作り方を教えてくれるという話である。この伏木から少し下流にある寺津という地域にも、河童伝説が残っているが、話の展開は、途中までは、そっくりだった。地域が近いことから、一つの話が二つに分かれて伝わったのかなと思った。
「野菊の会」では、この民話も紙芝居にして、保育園や小学校、介護施設などへ出掛け、伝承する取組みを続けているということだった。
今日は、その紙芝居の一つを借りることができた。これから、紙芝居を絵本にしてみようと思っている。うまくできるかな?
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