
射水市新湊 内川の風景
「富山湾で小アジが釣れ出したようよ」と上さんが言うので、一緒に、釣りに出掛けた。昨年12月以来、久しぶりの海釣りだ。
定番の新湊漁港の埠頭には、先客が一人いた。「今釣り始めたところだから、まだアタリはないが、先週ここで型のいいアジが結構釣れていましたよ」と先客は親切に教えてくれた。さっそく釣り始めると、上さんの竿にアタリがあり、型のいい小アジが上がってきた。先客の情報は正しいようだ。
続いて、旅人の竿に大きなアタリがあった。掛かったのは、敬遠したいウグイのようだ。悪戦苦闘の末、旅人の大事な針は引きちぎられてしまった。予備の針がない旅人は、上さんに釣りを任せ、新湊の町を散策しに出掛けることにした。
家が建ち並ぶ路地を歩いていくと、内川沿いの道に出た。内川には小さな船がたくさん係留されている。この風景は、新湊を代表する風景の一つである。今日は、どこをスケッチしようかと迷っていたら、小さな橋の向こうから、観光船が姿を現した。去年の夏、孫たちとこの船で内川を巡ったことを思い出した。今年の夏も、孫たちは富山へ遊びに来るのかな?
埠頭に戻ると、上さんがニコニコ顔である。小アジだけでなく、大きなカレイまで釣り上げていた。上さんも腕前をかなり上げたようだ。