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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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高山市   春の高山祭に行ってきた

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  4月15日、春の高山祭へ出かけた。屋台の曳き揃えが始まるのは、昼過ぎからなので、11時の列車で出かけることにした。楡原駅で「猪谷行」普通列車に乗車。運転士の横に、もう一人、教官らしい人が乗っている。4月は人事異動の季節だが、新任の運転士や車掌さんが登場するのもこの時期だ。安全に列車が運転できるか最終チェックをしているのだろう。
  猪谷駅で、「美濃太田行」普通列車に乗り換えた。富山から、春の高山祭りに出かける人が、たくさんいるのだろうと思っていたのだが、乗客は数人だ。特急列車を利用して出かける人が多いのだろうか。やはり、大震災の影響で観光客が激減しているのだろう。
  早春の宮川に沿って列車は進んで行く。まだ所々に、雪が見える。今年は、雪解けが遅いようだ。一瞬だったが、線路脇に、黄色い花の群れを見つけた。福寿草の花のようだった。雪解けを待つようにして咲く花である。高山線沿いに、群落があるようだ。
  飛騨古川で、たくさんの人が乗車し、車内は、ほぼ満席になった。高山祭に出かける人たちのようだ。きっと、高山の街は、人で溢れていることだろう。
  高山に到着。予想したとおり、高山の街中は賑わっていた。駅前の広場には、屋台を曳く人たちの一団が休んでいた。ここが、この人たちの陣屋になっているようだ。桜は残念ながらつぼみのままだった。開花は、まだまだ先のようだ。
  からくり人形が公開される陣屋前の広場を目指す。通りには、出店が並び、祭りの気分を盛り上げている。胸にワッペンを付けた観光客が多いが、外国人の姿が少ないようだ。やはり、大震災の影響が出ているようだ。
  広場に到着した。広場には、たくさんの人が詰め掛けている。いい場所見つけて、腰を下ろし、じっと開演を待っているようだ。からくり人形の公演は、2時30分からとアナウンスがある。まだ、1時間ほど時間がある。小さなからくり人形だから、遠くからはよく見えない。間近で演技を見ようというのだ。しかし、この人たちは、それまで待つというのだから辛抱強さには驚いた。
  じっとしていられない旅人は、古い家並みが続く「さんまち通り」を散策することにした。以前にも増して通りの造りが賑やかになっている。「この春、行ってみたい小京都」のアンケートが新聞に載っていたが、高山は、ベスト5に入っていた。土産物店や飲食店がぎっしり並んでいる。飛騨牛の串焼きの旗があちらこちらで揺れている。観光客を引き付ける力は、やはり食べ物にあるようだ。その人で賑わう狭い通りを、人力車が走って行く。人力車も以前には見かけなかった風景である。それも、1台や2台ではなかった。人力車が商売として成り立つほど、たくさんの人が高山を訪れているようだ。
  時刻は、2時を過ぎた。そろそろからくり人形の開演時刻である。人の動きも、陣屋広場へ向かっているようだ。再び、陣屋広場に着いた。広場は、身動きが取れないくらいの人で埋まっていた。からくり屋台は、ずっと向こうに見える。辛抱して待っていた人たちは、このことが分かっていたようだ。
  予定通り、2時30分からからくり人形の公演が始まった。3つの人形の演技が順番に始まった。人形の大きさ、子どもほどの大きさがあるそうだが、遠くからは、小さく見えていた。
  最初のからくりは、「三番叟」だった。童子のからくり人形が、翁のお面を付けるところが一番の見せ場だった。うまくいかないこともあるとのことだったが、見事成功し、拍手が起きた。
  二番目は、「龍神台」である。樽のような壺から、龍神が一瞬にして現れる所が凄かった。拍手喝采であった。ただ、このからくりでは、マイクの調子が悪くなり、肉声での演技に変わり、遠くにいる人たちには、その声が聞こえなかったことが残念であった。それにしても、壺が一瞬のうちに龍神に変身する仕掛けには驚いた。
  最後は、「石橋台」である。花笠をかぶった人形が逆立ちすると、獅子がその中から現れて踊り、再び元の人形に変身するというものだった。風紀上好ましくないという理由で、100年間も中断されていたという。見ていてどこが風紀に触れるのか、その基準がよく分からなかった。どのからくりも、江戸時代に作られたものだという。何人もの人が、細い紐を引いて人形の動きを作っているのだという。祭りを続ける中でしか、その技は引き継がれない。春の高山祭の自粛ということも、きっと検討されたことだろうが、開催されて本当によかったと思う。この祭りのパワーは、必ず被災を受けた人たちに伝わっていると思う旅人だった。



「被災地のみなさんへ。みなさんと心はひとつ。生きる望みを捨てないで、がんばってください」と祈っています。
[ 2011/04/25 09:34 ] 高山市 | TB(0) | CM(0)

名古屋市南区 笠寺観音 本堂

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  「南無十一面観世音菩薩」を記した幟が林立する笠寺観音は尾張4観音の一つとして人々に親しまれている。。節分には、この境内かいわいには屋台が並び、近在から人々が押し寄せる。
  本堂では、厄年を迎えた人たちが豆を撒く。その豆にはご利益があるということで、子どもの頃は、毎年のように拾いに出掛けたものだ。笑い話みたいな話だが、「傘を広げるとたくさん拾えるよ」と教えられ、本当に傘を持って出掛けたことがあった。ごったがえす本堂で傘を広げることはできず、失敗に終わったことはいうまでもない。
  境内には、見世物小屋もできていた。ろくろっ首の女や、怪力の巨人、子どもより小さい小人など妖怪が登場するという。子どもには刺激的な看板が並んでいたことを覚えている。
  来年の節分も境内かいわいには屋台が並び、ごったがえすのだろう。しかし、豆まきの風景は様変わりし、本堂に向って豆を撒くようになり、ご利益の豆は拾えなくなった。もちろん子どもの頃見た見世物小屋も、今はもう見られない。
[ 2008/12/22 11:44 ] 高山市 | TB(0) | CM(0)

高山市上宝町 双六川

ここは、高山市上宝町を流れる双六川。全国で一、二を争う清流である。笠ケ岳や双六岳など北アルプスの山々を水源とし、高原川の支流の一つである。
国道471号線沿いにある双六キャンプ場は、清流を求めてやって来る家族連れで賑わっている。川にはヤマメやイワナが泳ぎ、関東や名古屋方面からの釣人も多い。夏の強い日差しを受けて、木立の緑もいっそう濃さを増していた。
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[ 2007/09/04 08:42 ] 高山市 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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