雪煙を巻き上げながら、「特急ひだ」が走り出した。去年の冬には見られなかった風景だ。
高山本線が全線復旧したのは昨年の9月。再び、特急列車が猪谷駅に停まるようになり、猪谷駅をぶらぶらするお客さんが増えるのではないかと期待したのだが、期待は裏切られたようだ。
現在、猪谷駅と富山駅間は、高山線増発実験と称して、富山市が1時間に1本、普通列車を走らせているが、効果がないとして3月で終了し、普通列車が大幅に削減されることになっている。
神岡の市長選挙も終わり、神岡鉄道の線路の撤去が決定的になった。猪谷地域にとっては、よくない話が目白押しである。
白い雪煙を巻き上げて走り去る「特急ひだ」は、そのことを知っているのだろうか。
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