高原川と宮川が合流して、神通川と名前を替える富山の県境近くに、舟渡地区がある。その昔、対岸の猪谷と結ぶ渡し場があったことから、「舟渡」という地名が付いたという。
舟渡に立派なお宮さんがあるというので、スケッチに出掛けた。目指すお宮さんは、集落のすぐ横の小高い丘の上にあった。「素盞鳴社」と刻まれた石柱が入口に立てられている。
本殿は、太い杉の木立の奥にあった。本殿に続く石段は45段あるそうだ。「しじゅうご(四拾五)機嫌よく、みんな仲良く暮らせるお宮さんです」と念じながら、この石段を上っていたおじいさんいたそうだ。微笑ましい村のお宮さんの話だと思った。
本殿は、ぴかぴか輝いていた。4年前の洪水の時に被害を受け、建て直したそうだ。昔も今も、舟渡地域には大切なお宮さんのようだ。
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