桜の花を求めて旅をしている。今日は、松本から車を走らせ、黒部ダムへ向かうことにした。季節は5月。雪解けが本格化し、木々も一斉に芽吹き、里山は春真っ盛りだが、アルプスの山々はまだ白い雪に被われていた。
アルプスを貫く立山黒部アルペンルートの長野県側の入口、扇沢に向かう。大町アルペンラインの道の淵には残雪が残り、フキノトウが顔を出している。春はこれからのようだ。
扇沢に到着。広い駐車場は車で溢れていた。連休に入り、たくさんの観光客で賑わっているようだ。扇沢駅からトロリーバスに乗車し黒部ダムへ向かう。トロリーバスは、日本で唯一、ここでしか見られない。車内には、中国語が飛び交っていた。どうやら観光地は、日本人より外国人の方が多いようだ。
黒部ダムに到着。予想通り、冬に季節は逆戻りした。持って来たヤッケを着込み、ダムが見える展望台へ長い階段を上って行った。
展望台からは、黒部ダムが眼下に見える。巨大な防壁が、山と山の間を堰き止め、満々と水を溜めていた。石原裕次郎の「黒部の太陽」の映画を思い出した。こんな山奥に、本当に凄い物を作ったものだ。
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