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笠寺観音の仁王門前に、これほどの桜の木があることを知らなかった。今日、山門と池と池に架かる石橋を描いていて初めて気が付いた。この近くの桜の名所といえば、丹八山の名前が浮かぶのだが、この桜もみじの美しさから想像すると、笠寺観音も桜の名所の一つになるのではないだろうか。来年の春、この仁王門の桜の木の下で、友と一緒に花見の宴をしたらさぞかし楽しいだろうなと思った。
それにしても、笠寺観音の桜に、どうして気が付かなかったのだろう。小学生の頃は遊びに夢中で、気が付かなかったことは理解できる。中・高生の頃は、部活や異性への興味・関心が強く、桜に気が付かなかったことも理解できる。しかし、いい大人になってからも、なぜ桜の木に気が付かなかったのだろう。
考えてみると、あの頃は、子育てや仕事に追われ、笠寺観音をいつも駆け足で通り過ぎていたような気がする。自転車のペダルを漕ぐ姿が蘇えって来る。笠寺観音の風景を楽しむという余裕は全くなく、一日一日を必死に生きていたようだ。だから桜の木の存在に全く気が付かなかったのだろう。
慌しい毎日から解放されて、久しぶりに笠寺観音を訪れ、馬頭観音や行者堂・桜の木など新しい発見が続いている。今日は、まだまだ期待できそうである。