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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

団塊世代の親父のブログです。
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名古屋市南区 泉増院

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  笠寺観音の仁王門の斜向かいに小さなお寺がある。お寺の名前は「泉増院」。入口に「玉照姫」と刻まれた石碑や幟が立っている。
  玉照姫については、次のような伝説が伝わっている。
  その昔、平安の頃、小松寺が荒廃し、ご本尊の十一面観音菩薩像が雨露にさらされていたという。近在の乙女がそれを哀れみ、自分の笠をご本尊に着せたという。たまたま、そこを通りかかった藤原兼平が、その乙女に心を打たれ、乙女を京へ連添い、夫人に迎えたという話だ。そして二人の力でお寺は新しく再建され、笠覆寺と名前を改め、乙女は玉照姫と呼ばれて、敬われたそうだ。この泉増院には、その玉照姫の像が安置されている。
  泉増院は、シンデレラストーリー「玉照姫伝説」のお寺として、美貌と良縁にあやかろうと願う人たちが訪れているそうだ。
[ 2008/12/27 11:51 ] 笠寺観音かいわい | TB(0) | CM(0)

名古屋市南区 笠寺観音 本堂

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  「南無十一面観世音菩薩」を記した幟が林立する笠寺観音は尾張4観音の一つとして人々に親しまれている。。節分には、この境内かいわいには屋台が並び、近在から人々が押し寄せる。
  本堂では、厄年を迎えた人たちが豆を撒く。その豆にはご利益があるということで、子どもの頃は、毎年のように拾いに出掛けたものだ。笑い話みたいな話だが、「傘を広げるとたくさん拾えるよ」と教えられ、本当に傘を持って出掛けたことがあった。ごったがえす本堂で傘を広げることはできず、失敗に終わったことはいうまでもない。
  境内には、見世物小屋もできていた。ろくろっ首の女や、怪力の巨人、子どもより小さい小人など妖怪が登場するという。子どもには刺激的な看板が並んでいたことを覚えている。
  来年の節分も境内かいわいには屋台が並び、ごったがえすのだろう。しかし、豆まきの風景は様変わりし、本堂に向って豆を撒くようになり、ご利益の豆は拾えなくなった。もちろん子どもの頃見た見世物小屋も、今はもう見られない。
[ 2008/12/22 11:44 ] 高山市 | TB(0) | CM(0)

名古屋市南区 笠寺観音 秋の仁王門

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  笠寺観音の仁王門前に、これほどの桜の木があることを知らなかった。今日、山門と池と池に架かる石橋を描いていて初めて気が付いた。この近くの桜の名所といえば、丹八山の名前が浮かぶのだが、この桜もみじの美しさから想像すると、笠寺観音も桜の名所の一つになるのではないだろうか。来年の春、この仁王門の桜の木の下で、友と一緒に花見の宴をしたらさぞかし楽しいだろうなと思った。
  それにしても、笠寺観音の桜に、どうして気が付かなかったのだろう。小学生の頃は遊びに夢中で、気が付かなかったことは理解できる。中・高生の頃は、部活や異性への興味・関心が強く、桜に気が付かなかったことも理解できる。しかし、いい大人になってからも、なぜ桜の木に気が付かなかったのだろう。
  考えてみると、あの頃は、子育てや仕事に追われ、笠寺観音をいつも駆け足で通り過ぎていたような気がする。自転車のペダルを漕ぐ姿が蘇えって来る。笠寺観音の風景を楽しむという余裕は全くなく、一日一日を必死に生きていたようだ。だから桜の木の存在に全く気が付かなかったのだろう。
  慌しい毎日から解放されて、久しぶりに笠寺観音を訪れ、馬頭観音や行者堂・桜の木など新しい発見が続いている。今日は、まだまだ期待できそうである。
[ 2008/12/14 22:14 ] 笠寺観音かいわい | TB(0) | CM(0)

名古屋市南区 笠寺商店街

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 旅人が笠寺から転居して15年近い年月が過ぎた。笠寺観音かいわいの風景はかなり様変わりしているが、笠寺商店街のこの風景はそれほど変化していないようだ。手前に見える「うなぎ」と看板の掛かる「鳥辰」は以前と同じように商売を続けていた。
  子どもの頃、笠寺観音恒例の「六の日の縁日」に出掛けた時のことを思い出した。この通りには、露天がぎっしり並んでいた。露天を一軒一軒覗きながら歩いていると、何だか香ばしい匂いが漂って来る。今までに嗅いだことのない美味しい匂いである。
  「何の匂いだろう」と、その匂いのする方へ進んで行くと、白い煙がもうもうと立ち込める小さな店に行き着いた。その匂いはその店の中から漂ってくるようだ。そっとその店の中を覗き込むと、お上さんと親父さんが炭火をうちわで仰ぎながら何かを焼いていた。垂れが、炭火に落ちるとジュッと音がして、白い煙が上がる。匂いの正体は、その白い煙だった。しばらくして分かったのだが、焼いていたのはうなぎだった。
  それから、ちょくちょくその店を覗きに行ったが、スズメやニワトリも焼いていたような気がする。いつも恨めしい気持ちでその匂いを嗅いでいた思い出が残っている。
[ 2008/12/12 10:13 ] 笠寺観音かいわい | TB(0) | CM(0)

飛騨市西漆山  紅葉の西漆山集落

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  今年の紅葉は、本当に美しかった。細入に住んで8年が過ぎようとしているが、こんなに美しい紅葉は初めてのような気がする。きっと、今年の季節の移り変わりは極めて順調だったのだろう。
  今年の紅葉で思い出すのは、西漆山で見た紅葉だ。11月に旅人の個展が神岡町であり、毎日のように神岡へ通っていた。そして、国道41号線沿いの山々は、日に日に色付き始めたのだ。トレーラーやダンプカーが走る危険な国道41号線も、美しい紅葉に包まれ、走るのが楽しみになった。
  そんなある日、美しい紅葉に包まれた西漆山を見つけた。ここは、3年前、神岡鉄道が廃線になるというので繁々と通った所である。きっとその時も紅葉は美しかったのだろうが、旅人の目は神岡鉄道に集中していて気が付かなかったようだ。
  高原川の対岸に連なる西漆山集落は、猛スピードで飛ばす車からは一瞬しか見えない小さな集落である。その集落が燃えるような紅葉に包まれている。そして、その小さな集落に、赤や黄、橙、薄黄色、紫などに輝く木の葉が、ハラハラと降り注ぐ日が来る。そんな風景を描いてみたくなった旅人である。
[ 2008/12/10 16:49 ] 飛騨市 | TB(0) | CM(0)

名古屋市南区 笠寺観音境内の馬頭観音

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  笠寺観音の境内にはお堂だけでなく、石碑や石仏もたくさんある。戦国時代に名を馳せた宮本武蔵のお墓もあるから驚く。 
  境内から少し外れた所にも石碑や石仏があったことを思い出し、見に行った。そして、その中に馬頭観音があるのを見つけた。新しい発見だった。
  馬頭観音は、頭の上に馬の耳のようなものがついているのが特徴で、大事な働き手である馬が、病気や事故を起こさないようにと願ったり、死んだ馬への、感謝とめい福を祈って立てられる事が多かったそうだ。旅人が住む細入の旧飛騨街道にも馬頭観音が幾つかあるが、旧東海道沿いの笠寺観音にも同じような馬頭観音があったことに親しみを覚えた。
[ 2008/12/07 08:16 ] 笠寺観音かいわい | TB(0) | CM(0)

富山市猪谷 猪谷川鉄橋

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 猪谷川に架かる鉄橋を普通列車が渡って行く。列車からは、この川の少し上流にある常虹の滝も眺めることができる。この鉄橋は、高山本線絶景ポイントの一つである。
  鉄橋の下には駐車場やバーベキュー施設・トイレなどが設けられ、遊歩道を歩いていけば、常虹の滝にも行くことができる。常虹の滝の駐車場として整備されたが、車で来た人は、直接、常虹の滝まで行ってしまい、ここはいつも閑散としているのが残念だ。宣伝が足りないようだ。
  高山本線で、最近困ったことが起きている。今年の4月にダイヤ改正があり、それまで1時間毎に走っていた普通列車がなくなってしまい、何年か前の閑散としたダイヤになってしまったのだ。その中でも、午後6時代の列車がなくなってしまい、高校や中学へ通う子どもたちの帰宅が大変不便なっているという。地域の人たちは、来年4月のダイヤ改正で子どもたちの不便が解消されるようJRや富山市に働きかけているという。願いがかなうといいのだか・・・。

名古屋市南区 笠寺観音 行者堂

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  笠寺観音には、お堂がたくさんある。どれも由緒あるものなのだろうが、詳しくは知らない。
西門を入るとすぐ右側に建っているのが「行者堂」と呼ばれるお堂である。こぢんまりとしているが、風格がある。
  「神変大菩薩」と印された幟が何本も立っている。調べてみると、幟は「じんべんだいぼさつ」と読み、役の行者(えんのぎょうじゃ)という修験道の別名だということが分かった。役の行者は、1300年ほど昔に実在した人物で、いろいろな伝説が残る修験道の開祖であるという。
  行者堂には「役行者」が奉られているということになる。きっと古いお堂なのだろう。今日は、この行者堂をスケッチした。他のお堂も調べていけば、新しい発見ができそうだ。

[ 2008/12/03 16:53 ] 笠寺観音かいわい | TB(0) | CM(0)
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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