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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

団塊世代の親父のブログです。
水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記 TOP  >  2010年05月

飛騨市宮川町洞 洞分教場の桜

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             飛騨市宮川町洞 旧洞分教場の桜
 
  宮川町にある池ケ原湿原へミズバショウを見に行く途中、満開の桜の木を見つけた。車を止め、広場に上ってくと、洞公民館と表示がある建物があり、その前には、大きな記念碑があった。記念碑には次のように書かれていた。
  「昔、平家の落武者が隠れ住んだと伝えられる洞は、字義の如く物の中核の空虚空洞の意である。即ちこの集落は隣村を遠く離れた山中に廓然たる一村区をなせるよりこの廓を約言して廓と言い、洞と也るものと伝えられる。・・・
洞分教場は明治三十三年設置、昭和四十三年に廃止された。六十七年間で二百五名の卒業生を送り出した。・・・」
  この木は、旧洞分教場の校庭の桜の木だった。その昔、この桜の木の下で、記念撮影をした親子連れがいたことだろう。今年も、この桜の木を見に来て、涙を流した人がいたことだろう。
[ 2010/05/20 09:35 ] 飛騨市 | TB(0) | CM(0)

猿倉山からの風景 その九  岩稲集落全景

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                      岩稲集落 
  
  猿倉山中腹にある展望台から真下を覗くと、神通川に沿って、細く伸びる集落が見える。岩稲集落である。集落のすぐ横を国道や鉄道も通っている。
  穏やかな川べりに集落が並んでいるように見えるが、集落はダム湖の淵にある。ダムができる前は、岩稲集落は、このダムの底にあった。ダムができれば水没するので、ここへ移転した。
実のところ、集落は、切り立った崖の上にあるのだ。
  一月ほど前、この集落の近くので、「国道に亀裂が入った。「どうして国道に亀裂が入るの?」とその時は思ったが、崖の上にあるのだから、亀裂が入るのも当然かと、納得した。
  線路脇の桜が咲き始めた。山の木々が芽吹き出す季節の到来である。

猿倉山からの風景 その八  猿倉コミュニティセンター

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  この建物は、猿倉山森林公園を管理する管理棟である。「猿倉コミュニティセンター」と表示がある。公園内で開かれるフェスティバルや花火大会、神通峡美術展、スキーなどたくさんの人が集まる行事の時には、この建物は賑わうのだろう。二階には、食堂の施設もあるようだが、今は閉鎖されている。
  去年、長い歴史を持つ猿倉山スキー場の廃止が決まった。この管理棟の倉庫には貸し出すスキーやソリなどが保管されている。冬に、ここのスキーを借りて滑った記憶があるが、もうそれを使用することはできない。管理棟近くにあるリフトの撤去もやがて始まるのだろう。寂しい話である。

猿倉山からの風景 その七 喫茶「さるくら」

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                    喫茶「さるくら」
 
  猿倉山の中腹には広い駐車場があり、そこまでは車で上ることができる。眺望も素晴らしく、神通峡や富山平野を一望することができる。
  この風景を売り物にしているのが、喫茶「さるくら」である。車で来た人たちが、この喫茶店で、至福の時間を過ごしている姿を時々見かける。もちろん、体力に自信がある人は、ここから山頂を目指す。山頂までは十五分くらいかな?
  駐車場横には、バーベーキューハウスが建てられている。家族連れや団体さんが、バーベキューを楽しむ姿が夏には見られる。材料を持ち込むのもいいが、喫茶「さるくら」へ頼めば、材料を準備してくれる。今年の夏は、美しい景色を見ながら、バーベキューを楽しんでみては・・・。

猿倉山からの風景 その六  「猿倉社」

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                    猿倉社
 
  猿倉山の山頂に小さな社があり、猿倉社と表示がある。社は、大正三年に地元の人たちによってここに建てられたが、建物の傷みがひどく、現在の社は、昭和五十六年に再建されたものだという。
  この社が建てられた時のいきさつが語り継がれているので紹介しよう。
「昔、船峅南部にはよく霧がかかり、苗の生育時期に大事な陽がささず、不作続きでした。思いあまった村人たちは、猿倉山頂に霧除けの神を奉ろうと相談。地元の大工柳瀬宇太郎、柳瀬源太郎、久野木刀次郎の三人が祠を建立。
  翌年(大正四年)の七月二十五日、山本政次郎という人が飛騨吉城郡上宝村早保(はややす)から円空菩薩に写した二十五菩薩を奉斎したところ、霊験著しく、霞がかからなくなり、五穀豊穣の地帯となったということです。」(おらっちゃの大沢野ハイパー風土記)
  今も、七月二十五日には、この社の前で、帝龍寺のお坊さんによって霧の害を払う祈祷が行われているという。
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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