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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

団塊世代の親父のブログです。
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紅葉を尋ねて13

青森県の旅

その2 十和田湖
 
 
 十和田湖は強風が吹き荒れ、高波が立っていました。風が冷 たく持っていたジャンパーを車から引っ張り出して着込みました。

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 港があり、遊覧船が波間に揺れています。こんなに強風が 吹いていても十和田湖遊覧に出かけるのです。「午後一時発の便にご乗船の皆様は、デッキへ移動してください」とアナウンス が聞こえてきました。観光バスでやって来た人たちが乗り込むのでしょう。  
 
 十和田湖と聞くと、旅人が連想するのは、和井内貞行が育てたヒメマスです。小学校の国語の本で勉強したことをはっきり覚えているの です。お土産屋の店先を覗くと、ヒメマスの飴煮が置いてありました。25センチメートル1500円もするのであきらめました。今でもヒメマスは貴重な魚なのでしょう。

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  十和田湖を周遊する道路を走りました。十和田湖はカルデラ湖で, この道路は外輪山に作られています。一周50キロメートルあるといいますから、十和田湖がいかに大きいかが分かります。

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 黄色く色付い たブナ林の中を車は進んで行きます。木々の間からこぼれてくる日差しは柔らかで、冷たい強風が吹いていなければ、落ち葉の積もった草 原に寝転んでみたい気分です。紺碧の湖と赤や黄色いに色付いた木々とが素晴らしい風景を作っていました。

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 高台から眺めた十和田湖の景 色も素晴らしかったです。








[ 2012/11/13 06:32 ] ふらり きままに | TB(1) | CM(0)

紅葉を訪ねて 12

青森県の旅

その1 奥入瀬
 

 朝食も早々に済ませ、午前七時過ぎに出発しました。天気は快晴ですが、強風が吹いています。だいぶ気温が低いようです。午前八時「道の駅十和田」に到着しました。広い駐車場はガランとし、売店の戸も固く閉まっていました。まだ人々が動き出す時刻ではないようです。国道四号線から離れ、十和田湖へ向う道に入りました。十和田湖へ通じる途中の険しい渓谷が紅葉の美しい奥入瀬です。十和田湖から流れ出た川が奥入瀬渓谷を創っているのです。
 
「道の駅奥入瀬」に到着しました。大きな道の駅で、観光物産館やイベントハウスなどいろいろな建物が並んでいます。ここもまだ時刻が早く、扉は固く閉じていました。奥入瀬渓谷もこの分だと人が少なそうです。

 再び出発。やがて道が細くなり渓谷らしい風景になって来ました。左手には奥入瀬川が流れています。ホテルや旅館が建ち並ぶ十和田湖温泉郷を過ぎ、急激に辺り風景が変わり始めました。

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 黄色く紅葉したブナ林の中を車は進んで行くようになりました。右手には奥入瀬川が白い波を立てて流れています。車を停めたくなりますが、細い道なので停めるスペースが見つかりません。ようやくカーブした所で駐車スペースを見つけ、車を止めました。後ろからやって来たトラックに警笛を鳴らされてしまいました。こういう所に車を停めるなということなのでしょうか。

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 赤や黄色に紅葉した木々の中を流れる川。穏やかな流れの中にある岩肌は緑色に苔むし、朽ちた枝が水の流れに洗われています。奥入瀬は、いつもこういう表情でいるのでしょうか。嵐の時には轟々とした濁流に覆われてしまうのでしょうか。苔むした岩肌からは、濁流に覆われているとは想像ができません。きっと、源流が十和田湖であるということから、嵐の時も奥入瀬は穏やかな表情を見せているのでしょう。ここにしかない穏やかな風景が、多くの人を全国から呼び寄せているのでしょう。美しい景色の中で、時間が静かに過ぎて行きました。

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 再び車を走らせました。次第に対向車も多くなり、混雑し始めてきたようです。駐車スペースを見つけて停車しました。カメラマンも何人かいるようです。「三乱の流れ」と名前が付いた瀬であると説明があります。写真家はそのままの姿を写し撮りたいと願い、画家はその雰囲気を絵の中に描き込めたいと願い、歌人はここで感じた感動を歌に詠み込みたいと願い、奥入瀬へやって来るのでしょう。旅人にも、いい作品ができるといいのですが・・・。

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 大きな駐車場のあるスペースに到着しました。観光バスも三台ほど停まっています。石ケ戸休憩所とあります。建物の中には奥入瀬を説明する掲示があります。奥入瀬渓谷は、十和田湖温泉郷から十和田湖までずっと歩けるように遊歩道が整備されている説明があります。所々に遊歩道があるのは気付いていましたが、渓谷をずっと歩き通せることを初めて知りました。そういえばリュックを背負った人を何人も見ていたのです。あの人たちは、ずっと歩いて十和田湖まで行くのでしょうか。全部歩けば、一五キロメートルほどになるそうです。休憩所には、ウオーキングスタイルの人がたくさんいます。どうやらこの石ケ戸休憩所から十和田湖を目差して歩く人が多いようです。距離にして十キロメートル。ここからの景観はさらによくなるということなのでしょう。

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 石ケ戸休憩所を出発してからの風景は、予想していた以上でした。たくさんのカメラマンや画家が集中していた「阿修羅の流れ」、荒々しい流れの「千筋の滝」、見上げるような高い断崖から落下している「雲井の滝」、幾筋もの細い滝が重なった「白糸の滝」、そして迫力満点の「銚子の滝」。

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 車に乗り、駐車スペースを見つけながらの旅でしたから、見落とした景色がかなり多いのですが、いろいろな表情を見せる奥入瀬渓谷の景色はやはり最高だと感じました。昨年はその風景をほとんど見ないで通過していたようです。次回は、遊歩道を歩いて奥入瀬の景色を全部見てみたいと思う旅人でした。









[ 2012/11/11 04:08 ] ふらり きままに | TB(1) | CM(0)
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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