初めて走る道である。この道は険しいのだろうと予想していたのだが、反して、のどかな里山が続くなだらかな道であった。渓流には、たくさんの釣人が竿を伸ばしている。ヤマメやイワナを求めて関東や東海からやって来た釣人たちのようだ。魚は釣れているのだろうか。
もうすぐ角川という辺りで、里山の風景が目の前に広がった。飛騨特有の赤や青のトタン屋根の家、朽ちた蔵も見える。水が張られた田んぼには、田植えをする人の姿。そして、その後ろには、新緑に映える山並みが続いている。まぶしい太陽の光の中に、早春の里山はきらきらと輝いていた。

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