午前8時、道の駅を出発し、第二番札所の極楽寺を目指して車を走らせた。朝の通勤時刻と重なり、道は結構混んでいる。知らない土地をのろのろ走る旅人の車を、後ろから来た車が次から次へと追い抜いて行く。四国の人は、旅人のようなお遍路の車には慣れているのだろう。
「極楽寺」の道路標識が目に入った。お遍路さんによく分かるように道路標識がしっかりしている。この標識通りに行けば、目的地にきちんと着けそうだ。安心安心。
「極楽寺」に到着した。赤い大きな山門が入口にあるお寺である。駐車場に車を停め、お参りに出掛けた。昨日、習ったように、本堂からお参りをする。ロウソクを立て、続いて線香を3本立て、それから自分の名前と住所を記したお札を納札箱に収めた。お賽銭は、気前よく100円を入れた。お遍路が始まったばかりだから気前がいいのだ。お経帳を開いて、般若心経を詠んだ。時々間違え、自信のないか細い声のお経だった。
大師堂でも同じ手順で納札を終え、お経を上げる。これだけで30分近く掛かった。その後、納経所というお寺の受付で、納経帳に朱印を押して貰った。これは300円と定められていた。八十八ヶ所を巡れば、単純に計算しても26,400円になる。お遍路は本当にお金が掛かるのだ。
境内でスケッチをした。「弘法大師お手植えの長命杉」と立て札がある。杉の巨木が聳え、境内には強い日差しが照り付けていた。今日は暑くなりそうだと思った。

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