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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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四国お遍路の旅 第五十七番札所 栄福寺(えいふくじ)

  栄福寺の大師堂でお参りをしていると、お遍路さんが続々とやって来た。泰山寺で見た歩きお遍路さんの一団だった。栄福寺は、泰山寺から3kmほどの所にある。出発して40分ほどで到着するとは、歩くスピードは結構速いのだ。
  納経を済ませ、大師堂をスケッチしていると「今日は、20kmほど歩くから少し大変だけど、日頃の運動不足解消にはもって来いね」と中年の女性が話しているのが聞こえる。「川あり、山あり、谷ありのコースだから景色はいいよ」と隣の旦那さんらしい人が相槌を打っていた。
  「歩き遍路の皆さんご苦労様です」とお寺の人たちが、お遍路さんを出迎え始めた。「冷たいお茶を用意しましたから、どうぞ召し上がってください」と、お茶を勧めている。「どうもありがとうございます」歩き遍路さんたちはニコニコ顔だ。
  「歩き遍路さんには、お接待としてお握りを用意しました。ぜひお受け取りください」とお寺の人たち は、お握りも配り始めた。「歩き遍路さんならだれでもお握りをどうぞ」ということなのだ。喜ぶお遍路さんやら、恐縮するお遍路さんやら、和やかなお接待風景が栄福寺の境内で見られた。「お接待とは、本当はこういうことなのよ」と間近にその場面を見せ付けられ、驚いた旅人だった。愛媛県伊予の国は「菩提の道場」と言われるが、「菩提」とはこういう風景を指しているのだろう。もちろん歩き遍路でない旅人に、お握りが配られなかったのは当然である。
 新しいサイズで取り組んだお寺のスケッチは散々だった。日頃描き慣れた大きさと微妙に違うことで、画面の大きさが掴めないのだ。これからしばらくは苦しみそうだ。
no57eifukuji1.jpg
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[ 2008/08/03 07:59 ] 四国お遍路 愛媛県 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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