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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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四国お遍路の旅 第六十一番札所 香園寺(こうおんじ)

  参道を歩き、境内へ入ると、正面に紫色をした巨大なビルが見える。美術館か博物館だと思っていたのだが、これが香園寺の建物だった。「お寺にはお寺の屋根がある」ずっと、そう思っていた。まさか、巨大なビルがお寺であるとは、信じられない。たぶん、ここを訪れたお遍路さんは「えっ、これがお寺!」と、旅人と同じような感想を持つのだろう。
  手元にある資料によると、お寺の歴史は古く、聖徳太子が創建した。この地を巡錫した弘法大師は、安産、子育てのお身代わりに女人成仏の四誓願と秘法をこのお寺に伝え、ここを霊場に定めたという。
  大正時代に入って、先住の住職が、子安講を組織し、20万の信者を持つに至り、現在、信者は40万を超えているという。この建物は、現在の住職が、昭和51年に6億円の費用をかけて本堂にかわるものとして建てたとのこと。鉄筋コンクリート地下1階、地上2階。2階の本堂には金色に輝く本尊の大日如来を奉り、827個の椅子が並び、椅子に座ったまま移動しないでお参りができるようになっていた。300名が宿泊できる宿坊もあるという。お遍路寺の先頭を走っているようなお寺だった。
  1万坪あるという広い境内の隅で、超近代的なお寺をスケッチした。大都会では、ビルの中にあるコインロッカーのような所が、お墓になっているという話も聞いたことがある。こういうお寺があっても不思議ではないのだが、お遍路寺には、歴史を感じさせるお寺らしい建物が似合っているのではないかと、旅人は思った。
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[ 2008/08/05 10:03 ] 四国お遍路 愛媛県 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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