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2月に入ってから、猪谷駅を描く回数が多くなっている。旅人の列車好きということもあるが、ブログで猪谷駅を紹介したページには、拍手やコメントが多く、それが励みになっているように思う。
今日は、久しぶりに猪谷駅舎を描いた。雪景色の駅舎を描くのは今回が初めてだ。2年前、高山本線が洪水で寸断されていた時に、この駅前広場から飛騨古川方面へ向う代行バスが出ていた。「こういう景色は今しか見られないから、描いたらどうかね」と勧められたのだが、他に描きたい風景があり、描かず仕舞いで終った。描いておけば、貴重な絵になったのだろう。
この駅舎は、富山と猪谷を結ぶ飛越線が開通した昭和5年に建てられた。また、駅舎入口の「猪谷駅」と手書きで書かれた看板は、国鉄時代からこの駅に掛かっているものだ。今時、手書きの駅名を記す看板は珍しいということで、鉄道マニアには有名になっている。この駅舎や看板をカメラに納めるために、この猪谷駅で下車するマニアの姿を時々見かけるほどだ。
このところ、ようやく冬らしくなり、雪景色が見られるようになったが、積もった雪も日が差せば、あっという間に解けてしまう。気の早いフキノトウが顔を出し始め、季節は確実に春に向って歩み始めたようだ。