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飛騨市のホームページに種蔵地区の紹介が載っていた。
種蔵という名の由来については、次のような伝説が残っているという。
『種蔵の水口家の祖先にあたる仁蔵が、奥州の棚倉からこの地へ移住し、開拓を始め、村の名に出身地の「棚倉」をそのまま使いました。 ある年、天災・飢饉に見舞われたとき、この村では蓄えていた「種もの」を近隣の村へ分けてやったところ、これらの村々は「棚倉」を「種蔵」と呼ぶことで感謝の気持ちを表しました。 これが「種蔵村」という村名の起源といわれています』心優しい人たちが切り開いた村だということが伝わって来る。
種蔵の集落は現在13戸。このままでは、貴重な棚田や板倉が滅びてしまうということで、宮川町内の住民有志9人が「種蔵を守り育む会」を立ち上げた。草刈りなどの景観保全ボランティアや地域主催の「夏まつりや花火大会」、「種蔵新そばまつり」を支援するなど、棚田保全や地域の活性化に向け様々な活動を行っている。
集落には、飛騨市の力で、「板倉の宿 種蔵」という交流宿泊体験施設も整備された。本格的に田舎暮らし推進の事業を始めるということだ。