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神通碧小学校は、細入地域唯一の小学校である。旅人が細入に移り住んだ10年程前には、細入村には、楡原小学校と猪谷小学校の2校があったのだが、児童数の減少から、2つの小学校が統合し、神通碧小学校ができた。
深い緑に包まれた神通峡の畔にあることから、その名前が付いたようだ。全校児童数も70人くらいと小ぢんまりとした小学校である。
耐震設計がなされていないので、建替えの話が持ち上がり、現在、別の場所に新しい校舎を建築している。完成すれば、小学校と中学校が併設した校舎となる。児童館や図書館も併設されるというから、すごい話だ。進め方によっては、小中一環した教育も実現できそうだ。
目の前の校舎は、やがて取り壊され、ここには新しい保育所が建設されるという。国道41号線のバイパス工事が進み、神通峡には立派な橋が架かり、来年にはバイパスが完成するという。細入村が富山市と合併し、細入地域の風景が急激に変貌している。
「変貌しない内に、懐かしい風景を絵に残さなくては」と、校舎の絵を描いた。この校舎で学んだ人は、この絵から、どんな思い出を語ってくれるのだろうか…。