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旅人は、現在、絵本作りに挑戦している。今は、「小糸宗左衛門」という、江戸時代にこの地域で活躍した偉人の絵本に、挑戦中である。今日は、「小糸宗左衛門の石碑」をスケッチしようと小糸集落へ出掛けた。水道工事で、目的地への道路が通行止めになっていて、途中から車を置いての歩き旅にはなったが、運動不足の解消には持って来いの取材になった。
伏木集落から急坂を上り、小糸集落に到着。「義民宗左衛門の碑」という案内標識のすぐ横に、目指す石碑が立っていた。「大垣宗左衛門」と刻まれた石碑はとても大きなものであった。石碑の横には、馬頭観音とお地蔵さんも仲良く並んでいた。
帰り際、畑仕事をしていたおばあさんに話し掛けた。気さくなおばあさんで、「小糸宗左衛門」のことについていろいろと教えてくれた。「宗左衛門さんの命日である十七日には、毎月お参りをしているのですよ」と笑顔で語るおばあさんから、今でも、小糸宗左衛門が、大切な人であることが、伝わって来た。何としても、絵本を完成させなければと思う旅人であった。