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朝晩の冷え込みがきつくなり、紅葉もそろそろ見納める頃になった。この時期、茶色くくすだ山肌を、色鮮やかに飾るのが、黄色く色付いたイチョウである。
伏木神明社のイチョウの木は立派である。樹齢がどのくらいなのか、はっきりしないが、境内がまっ黄色になるので有名だ。この日、落葉時期を迎えた神明社は、黄色い絨毯を敷きつめ、光り輝いていた。
この神明社には、河童伝説の話が伝わっている。お婆さんが助けた河童が、山伏姿の行者となり、再来し、打撲や捻挫などにきく妙薬の製法を教えてくれるという話である。その話の中には、お婆さんが、神通川から仏像を拾い上げるという逸話も登場する。その時の仏像が、今も、この神明社に奉られているということだ。
最近、旅人は、絵本作りに熱中している。作り始めた頃は満足していた簡単な絵本も、満足できなくなり、本格的な表紙のある絵本を作ろうと苦戦奮闘中である。さてさて、どんな絵本ができるのだろうか?