
神通峡に出現したアーチ橋
細入地域の基幹道路である国道41号線にバイパスを付ける工事が行われている。工事が始まってから、かれこれ4年ほどになる。新しい道路や橋やトンネルが出現し、細入地域の風景が大きく変わりつつある。特に、神通川に二本の巨大な橋は、神通峡の風景を一変しつつある。
この二本の橋は、共に、アーチ式と呼ばれるものだが、工法が全く違う。片方は、鉄骨を組み合わせる工法、もう一方は鉄筋コンクリートで作る工法である。鉄骨の橋は、取り掛かって一年程で完成してしまった。「あれよ、あれよ」という間に真っ赤な橋が出来上がってしまった。
ところが、鉄筋コンクリートで作る橋の方は、コンクリートが固まるのに時間が掛かるのだろうか、一部には内閣が変わり、予算が削減されたという話もあり、未だに建設が続いている。スケッチしたのがこちらの橋である。工法が違うのは、請け負った会社が異なるからだという話だが、時間差の大きさには驚くばかりだ。ウサギとカメの話があるが、どちらの橋が強靭なのだろうか。今年の秋には、真っ赤な鉄骨の橋と白いコンクリートの橋が並ぶ風景が見られそうだ。