
岩稲温泉「楽今日館」を描く絶景ポイント
天湖森から温泉のある楽今日館まで農道を歩いて行くことにした。以前、天湖森から楽今日館まで遊歩道が設営されていたのだが、この辺りでクマが出没するので、閉鎖されてしまったそうだ。
天湖森のゲートを抜け、広い車道を少し下った所で、狭い農道に入る。この農道は、山裾を巡る道で、もうしばらくするとワラビやゼンマイが顔を出す山菜の宝庫でもある。近年、それを目当てにやって来る人が多いので、「山菜を採ることを禁じます ○○総代」と大きな立て札が目立つようになって来た。里山に住む人にとって、山菜は貴重な収入源である。立て札は、少しは効果があるようだ。
杉林の中を抜け、眼下に神通峡の風景が広がった。山肌には、開墾された棚田が並び、その下に岩稲集落が見える。険しい地形の中に人たちが暮らしいていることが分かる。曲がりくねった道を少し下ると、「岩稲温泉の源泉」という小さな小屋がある。楽今日館の源泉はここから引いているのだ。
さらに下ると、畑の中に巨大な梅の木が見えてきた。白い花を一杯付けている。そして、その向こうに楽今日館の大きな建物が見える。楽今日館を描く絶景ポイントを発見したようだ。大きな絵にしてみようかな…。