
猿倉山展望施設「風の城」
猿倉山頂上に「風の城」と呼ばれる白い建物がある。平成三年「ふるさと創生事業基金一億円」で建てられた施設で、展望施設と風力発電施設を兼ねている。風力発電施設は、最大十キロワットの発電能力があり、風車が縦に付いていることもあり話題を呼んでいたが、五年程で故障し、今はお蔵入りになった。
展望施設は、現在も大沢野のシンボル的存在で、夜にはライトアップされ、夜景を楽しむ人が上って来る。
四年ほど前、富山市議会で「自然エネルギーの活用を目的とした風車を猿倉山に建設しよう」という計画が持ち上がった。さっそく、一年かけて、現地調査が行われ、年間平均風速が毎秒五・九メートルという結果を得た。
建設計画が進み出し、風車建設のメーカーが、詳しく調査したところ、不規則に風が変わり風車に大きな負担がかかること、風車の回転面に対する風の角度「流入角」が大きいこと、風車の耐用年数が十七年よりも短いことなどの問題点が浮上し、計画は現在ストップしている。