
シネマ食堂街
富山駅前の旧いビルが建替えられ、どんどん新しくなっていく。十年前にはなかった駅北地区に、たくさんのビルが聳える町が出現した。ライトレールと呼ばれる路面電車も走っている。このところ新幹線工事が本格化し、富山駅も新しく建替えられるようだ。臨時の駅舎が建てられ、駅舎の一部が引越した。
どんどん新しくなっていくビル群の中に、「昭和がここにある!」とモノトーンの看板を掲げている路地裏が富山駅前にある。看板は、どこかチャップリンのモダンタイムを連想するデザインだ。映画「夕陽ケ丘三丁目」に出てきそうな風景である。路地裏は、富山駅前交差点の真正面にあるのだが、この路地裏を歩く人は少ない。「富山シネマ」という人目はばかる映画を上映する映画館の横にあるからだろう。
シネマ食堂というから、どんな食堂があるのかなと思って入り込んだ。富山シネマの一階がシネマ食堂になっていた。ここは、ネオン輝く夜に訪れる飲み屋街のようだ。夜なら、人目を気にしなくても気楽に歩けそうだから、旅の帰りにでも寄ってみようかな…。