猪谷駅前にある森下友蜂堂のご主人から電話が掛かって来た。「相談したいことがある」という。しかし、連日の大雪で、駐車場に置いた車は、すっかり雪に埋まっている。掘り出すのも大変なので、列車で出掛けることにした。
列車に乗るのは久しぶりだ。何だか気持ちがワクワクする。旅好きの旅人には、やはり列車が一番なのだろう。凍りついた階段を上る。よく見ると、階段には白い粒が撒いてある。凍結を防止する融雪剤のようだ。滑ってケガをした人がいたのだろう。ホームに出る。ホームは雪で埋まっているとばかり思っていたのだが、乗車する所はきちんと除雪されていた。楡原駅は全くの無人駅だが、除雪体制はしっかりしているようだ。
ガランとしたホームで列車を待つ。高山本線を利用しようという富山市の呼びかけや取り組みがあるが、効果はいまいちで、高山本線活性化実験は、さらに縮小されるというニュースが流れている。
しばらくして、緑色の車体の列車が見えてきた。十年ほど前に、猪谷・富山間を走る新車両として登場した列車だが、当時の輝きが少しくたびれてきた感じがする。停車した一両編成の列車に乗車した。ダイヤは乱れていないようだ。