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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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神通峡をたずねて 猪谷かいわい 22

猪谷に残る民話・伝説 その7

カワウソと提灯 

道路工事で、地形も昔とかなり異なっていますが、国道三六〇号線を宮口三郎さん宅から蟹寺方面へ百m程行った処に、山側に大きく湾曲した場所、「タノンド」が在ります。
当時、「タノンド」の道路下には、小川が流れ、川側は、一間余の石垣で、その下は急な斜面となり、樹木、雑木が鬱蒼としていて薄暗く、道からは、神通川の川面は全く見えませんでした。

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 広辞苑によれば、「カワウソは、イタチ科の哺乳類で、水かきが在って、泳ぎに適し、魚等を捕食す。人語を真似て人を騙し、水に引き込む」とあります。
 但し、「タノンドのカワウソ」は、蝋燭を好み、提灯を付けて行くと、灯りを消してしまうという、一風変わった習性がありました。
 従って、夕方、「タノンド」を通る時には、誰しもが、提灯に火を付けず、特に、夜番の子供達は気味悪がって、「タノンド」より先には行かず、「タノンド」前で折り返して、拍子木とチリン、チリンを、次の当番(隣り)に託し、早々に家に帰ったそうです。    
(森下宗義さんのお話) 「村の今昔」細入歴史調査同好会編 より
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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