水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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ふらりきままに 甲州街道を歩いて下諏訪から新宿へ2

2 下諏訪町

 11月8日(木)午後3時過ぎ、列車を乗り継ぎ、下諏訪駅に着いた。この駅に下りるのは今回が四度目だ。4年ほど前の5月の連休に、「和田峠を越えよう」とやって来たことがある。その時は、どの旅館も満員で、休業している旅館に頼み込んで泊めてもらった。そして、その夜、飲みに行った店で、諏訪大社の御柱を切り出す仕事をしてきた親父さんと出会い、面白い話をいろいろ聞かせてもらった。次の日は、切り出した御柱を崖から転がり落とす神事が行なわれ、下諏訪の町は、たくさんの人で賑わっていた。

 今日は、どこに宿泊しようか。旅をしていて困ることの一つが宿を見つけることである。前もって予約しておけばよいのだが、私の旅は、気ままな歩き旅。何処まで歩くのか、その日が終わらないと分からない。行き着いた所で宿探しを始めるのだから、悪戦苦闘することはいつものことなのだ。
 
 下諏訪駅のすぐ横に、旅行代理店があったことを思い出した。旅行代理店の扉を開けて中へ入った。何と、そこはJR下諏訪駅の事務室だった。JR下諏訪駅は、旅行代理店も兼ねていたのだ。
「すいませんが、今晩宿泊できる宿を紹介してもらえませんか」と切符を売っていた駅員に話し掛けた。「はい」とその駅員は私の所へやって来た。「1泊2食付きでいいですね」駅員は、名簿から一つの旅館を選んで電話した。「男性1名。1泊2食付きでお願いできますか」と話している。「お客さん、取れました。うらかめやといいます。1泊2食付きで1万円です」と、にこにこしながら0Kのサインを私に送ってくれた。今までJRの駅で「宿を紹介してほしい」と相談したことはあるが、クーポンまで切ってくれたのは、この駅が初めてだと思った。 
 
「うらかめや」は、諏訪大社秋宮のすぐ横にあった。創業130年という老舗の旅館だった。諏訪大社秋宮の森や諏訪湖を眺めながら温泉に入れるというおまけまで付いていた。「食事は何時にしましょうか」と仲居さんがやって来た。「7時頃にお願いします」と言うと、「時刻になりましたら、この部屋へ食事をお持ちします」と丁寧な言葉が返って来た。「さすがにここは、一流旅館だ」と思った。

 夕食まで時間があるので、スケッチブックを持って散歩に出掛けた。「下諏訪の町は歴史が古い。諏訪大社の門前町として開けたが、江戸時代には、甲州街道と中山道の分岐点という交通の要の宿場町として発展した。明治に入ってからは製糸工業や精密機械工業も盛んになり、豊富な温泉もあり、工業地域・観光地として現在に至っている」とパンフレットに説明がある。

 秋宮の周りは古い家並みが続き、本陣跡・民族資料館・オルゴール博物館・時の科学館などの観光施設あった。歩道のない狭い道を、大きなトラックが引切り無しに通っている。この道は、和田峠を越えて小諸へ抜ける国道142号線なのだ。以前よりも、トラックの量が増えているように思った。道を広げるか、バイパスを作る必要があるのだろうが、狭い町では、土地の確保が思うようにいかないのだろう。安心して生活できる環境作りが、この町の重要な課題のように思った。
 
 秋宮の境内でスケッチをすることにした。最近、私は旅に出る時にはカメラと一緒に、絵の具も持ち歩くようになった。今回の旅でも、印象に残った風景をスケッチしようと水彩絵の具を持って来た。今回は、少し本腰を入れて絵を描こうと思っている。

image4101.jpg

 夕暮れ時が迫った秋宮の本殿の前に座って、絵を描き始めた。巨大なしめ縄が梁から下がっている。時々お参りする人が訪れてしめ縄の下で手を合わせていた。この巨大なしめ縄なら何でも願いを叶えてくれそうな気がした。
 トラックが激しく行き交う道を歩いて旅館へ戻った。今日描いたスケッチに手を加えていたら、仲居さんが料理を運んで来た。ビールを注文し、食事を始めた。信州の宿の刺身は、きっと鯉のアライが出て来ると思っていたのだが、やはりその通りだった。鯉のアライは美味しかった。 

 食事を終り、風呂に入った。寝るにはまだ早い。いつものお決まりのように、飲みに出た。すぐ近くにあるスナックに入ったが、客はだれもいなかった。この所の不況は、観光地には相当影響があるようだ。カラオケを何曲か唄い、旅の話で盛り上がり、少々飲み過ぎてしまったようだ。旅の最初の晩がこれでは、これから先、歩き続けられるのだろうか。少々心配になスタートとなった。10時過ぎ、宿へ戻ったが、その夜は、大イビキをかいていたのだろう。
[ 2012/04/10 06:38 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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