水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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ふらりきままに 甲州街道を歩いて下諏訪から新宿へ4-3

4 富士見町から韮崎市へ その3 

 再び国道を歩き始めた。富士川に沿って道は真直ぐに伸びていた。「スピード注意」という警告板が立っている。猛スピードで飛ばしたくなりそうな直線道路だった。やはり、どの車も猛スピードで通り過ぎて行った。韮崎まで9kmという表示がある。2時間くらいで到着できそうだ。
 
 国道のすぐ横に自転車専用道路があることに気付いた。富士川の堤防に設置されているようだ。面白みのない国道を止め、韮崎まで自転車道を歩くことにした。サイクリングが楽しめるようにと作られたようだ。韮崎の町まで続いているとすれば相当に長いサイクリングロードだ。川原に生えたススキを見ながら歩いて行った。
 
 前方で犬が吠え出した。リュックを背負った私に向って吠えている。見掛けない怪しい格好をしているのだから、犬に吠えられても仕方がない。てっきり鎖で繋がれていると思ったら、そうではなかった。サイクリングロードの真中へ犬がのそのそと出て来た。中くらいの大きさの犬だ。もう後ろへ戻ることはできない。後ろに戻ればきっと犬は襲ってくるように思えた。覚悟を決め、杖変わりにしている写真のスタンドをしっかり握り締めて、犬に向かって行った。「噛みつくなら噛みついてみろ。その時はお前もタダじゃあ済まないぞ」犬を睨みつけながら進んで行くと、犬はサイクリングロードから退いた。「ワンワン」と鳴き声は一層激しくなったが、私は無事、犬の横を通り過ぎることが出来た。飼い犬なのだろうが、マナーの悪い飼い主がいるようだ。
 
 遠くから「ドーン」という音が聞こえて来た。花火を打ち上げているような音だった。「山でよく聞く動物避けの爆発音だろうか」そう思っていた。だんだんその音は近くなり、間隔も短くなってきた。対岸には大きな町が見えて来た。「対岸の町でお祭りの花火でも打ち上げているのだろうか」と思った。突然、「韮崎射撃場」という文字が目に飛びこんで来た。「危険!ここから中へ入ってはいけません」という看板も掛っている。大きな音は鉄砲の発車音だったのだ。射撃場は川原の中にあるようだが、草叢があってその建物は見ることができなかった。サイクリングロードのすぐ横には鉄条網が張り巡らされていた。

image4191.jpg

 発射音はさらに大きくなった。間違えて鉄砲の弾が飛んできそうな雰囲気である。どうしてこんな射撃場のすぐ近くにサイクリングロードを通したのだろうか。これではのんびり自転車を漕いではいられない。発射音はますます大きくなり、ついには「ドヒューン」だけではなく「ヒュッ」という弾丸が飛ぶ音まで聞こえてくるようになった。私は頭をかがめ駆け足になっていた。

 午後4時を過ぎ、辺りは少し薄暗くなって来た。韮崎の町まではまだ遠いのだろうか。前方に駐車場がある。おじいさんが軽トラに乗ろうとしている所だった。「すいません。韮崎の町まで行きたいのですが、まだ遠いでしょうか」と声を掛けた。「歩いているのかい。後4km程だよ」と返事が返って来た。おじいさんは、車から離れて私の所へやって来た。「どこから歩いて来たのかい」と聞かれた。「下諏訪から東京を目指して歩いています。今日は富士見町から歩いて来ました。このすぐ近くに射撃場があって少し恐かったです」と話した。「あそこは、恐いねえ。今年も散弾が飛んで来て、民家の壁が壊れたという被害があったよ。近々撤去するという話も出ているよ」おじいさんは力を込めて話した。「この先ずっと歩いて行くと大きな広場に出る。そこから堤防を上がれば韮崎の町はすぐだよ。気を付けて行きなさい」おじいさんに励まされ、サイクリングロードを再び歩き始めた。
 
 韮崎の町へ近付くに連れて、サイクリングロードを歩いている人や自転車で走っている人が増えて来た。家族連れでサイクリングをしている姿も見える。この道は市民の憩いの道になっているようだ。やはりこの道に射撃場は相応しくない。
 
 午後5時過ぎ、おじいさんが言っていた大きな広場に到着した。河川敷が大きな公園になっていた。堤防を上ると、韮崎の街並みが広がっていた。すぐにも宿を見つけて横になりたい気分だ。遠くに大きなビルが見える。屋上のネオンが光っていて「ルートイン韮崎」と読めた。「今夜はあのホテルで泊れるといいなあ」そう思いながら堤防道路を歩いて行った。
 
 「お一人様ですね。1泊6500円、朝食が付いて7500円です。よろしいでしょうか」フロントの男性から快い返事を貰った。今日は土曜日なのに満室ではなかった。こういうホテルは土日よりも平日の方が部屋の確保が難しいのかも知れないと思った。

  夕飯はすぐ隣にあるラーメン屋で食べた。ビールを注文した。驚いたことに、ビールに奴どうふとダイコンの漬物が付いて来た。ビールの突出しにしては量が多いのに驚いた。ビールを追加し、ヤキソバを食べた。ヤキソバも量が多かった。その後、近くのカラオケスナックへ行った。飲み物と歌が付いて2000円だった。コーヒーを飲みながら、カラオケを歌った。
 
 午後9時過ぎ、飲み過ぎることもなく、しっかりした足取りでホテルへ帰る。この分なら旅を続けられそうだと思った。明日は甲府まで歩くことにした。
[ 2012/04/19 18:18 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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