水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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「青春18きっぷ」で桜の名所を巡る旅 その4

天童市舞鶴公園の桜 

 天童市は将棋の町だ。将棋の歴史は古く、江戸時代に下級武士の手内職として始まったものだという。全国の将棋の駒の95%を生産しているという。雨の米沢から普通列車に乗り、天童へ向った。午後4時過ぎ、天童駅に到着した。駅の観光案内所で、天童温泉街にある「ホテルビュー黒田」を紹介してもらった。1泊朝食付きで7000円。割安な宿だった。

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 雨の駅前通りを歩いて行く。将棋の町らしく下水の蓋には将棋の駒が描かれている。駅前から10分ほど歩くと温泉街が見えて来た。天童温泉の歴史は明治時代に始まるという。大きなホテルや旅館が並んでいる。時刻が早いのか、ホテルや旅館の駐車場はガランとしている。深刻な不況の波が押し寄せているのかも知れない。
 
 ホテル黒田は大きな建物だった。フロントで鍵をもらい部屋へ行く。落ち着いた感じの部屋だった。ホテルの温泉は5時から入浴できるということだ。時間になったので風呂場へ行った。誰もいない広い風呂にのんびり浸かった。きりっとした感じの温泉だった。
 
 夕食は、ホテルのレストランで食べた。刺身や天ぷらなどが出て来たが、特にここだから食べられるという料理はなかった。飲み直しに夜の町へ出掛けた。そこは鄙びた温泉街ではなく、歓楽街だった。辻々に客引きが立ち、「遊んでいかないか」としつこく声を掛けられた。安い居酒屋はないのだろうか。店の前に値段表が貼ってあるおでん屋を見つけて中へ入る。カウンターだけの小さな店で、先客が1人いた。ビールとおでんを注文した。「天童温泉は鄙びた温泉だとばかり思っていた」という話をした。「客引きがあちこちにいて、地域では問題になっているのです。特に最近は不景気で、お客さんも少なくなり、いっそう客引きが強引になっているようです」」とお上さんが話してくれた。「天童へ来たのだから、舞鶴公園を見て行くといいよ。そこからの眺めは最高だよ」と飲んでいた親父さんに言われた。帰りに、お土産店を覗いた。いろいろな将棋の駒が並んでいた。どれもいい値段が付いていた。
 
 10日、午前6時起床。早朝の温泉に入る。すっきりした気分になって、食堂へ行く。和定食が出て来た。もちろん納豆も付いている。朝食を終わり、食後のコーヒーも飲み、部屋へ戻る。荷物を整理し、午前8時ホテルを出発し、天童市の桜の名所「舞鶴公園」へ向った。昨夜華やかだった飲屋街はシャツターが下り、ひっそりとしていた。登校途中の高校生の集団に出会う。道路を自転車で飛ばして行く。事故が起こらないのが不思議だ。

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 舞鶴公園は舞鶴山の山頂にある。桜並木の続く緩やかな坂道をゆっくりと上って行った。朝日に桜の花弁がキラキラ光っていて美しい。山頂へ近づくに連れて桜の花弁が少なくなってきた。山の上と下では気温にだいぶ差があるようで、山頂の公園の桜はやっと花を開き始めたところだった。舞鶴公園には人間将棋を行なうスペースが作ってあった。今年は4月20日に開かれるという。その準備で、市の職員さんたちが掃除をしていた。「ここで人間将棋をやるのですか」と掃除をしているおじいさんに声を掛けた。「そうです。侍の衣装を身に付けて、指示に従って動きます。周りには幟が立ち、面白いですよ」とおじいさんは、仕事の手を休めて、私に説明してくれた。「今年は桜が早いから、本番には桜は散ってしまっているでしょうね」とおじいさんは少し残念そうな表情だった。「桜の花を追い掛けて旅をしています。今日は秋田まで行こうかと思っているのです」と話すと、「それなら角館の桜はいいよ。ぜひ見ていかれるといい。私も仕事を辞めたらそんな旅をしてみようと思っているよ」とおじいさんはにこにこ笑っていた。舞鶴公園の展望台からは天童市の全景を見ることができた。霞がかかっていて、蔵王連山や朝日連峰の山並みは見ることが出来なかったのが残念だった。

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 公園の坂道を下り、天童駅へ向った。20分ほどで駅に到着した。昨日は気が付かなかったが、この駅ビルには、天童将棋資料館が併設されていた。見学しようと入口へ行ったが、残念ながら今日は休館日だった。列車の時間まで駅ビルの中をぶらぶらした。土産物売場には、いろいろな将棋が並んでいた。本格的な将棋の駒から、大きな王将、縁起物の左馬の置物、駒のこけしなど、さすがに将棋の町だと思った。

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 「新庄行」普通列車が間もなく到着する。「青春18きっぷ」の使用期間は今日が最終日。駅員に最後の検印を捺してもらい、ホームへと向った。向いのホームから東北新幹線「つばさ号」が、福島へ向けて発車して行くところだった。新幹線が在来線を走っていると聞いていたが、その光景を目の当たりしておかしな感じがした。この線路は奥羽本線。しかも単線なのだ。これは新幹線ではなく特急列車ではないのか…?
 
 10時19分発「新庄行」に乗車した。桜の花を追って気ままな旅はまだまだ続く…。

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 新庄に着いて驚いた。天童からそれほど離れていないのに、桜の開花はまだ1週間くらい先だという。さらに秋田へ向って列車に乗り続けた。北へ向えば向うほど、桜の蕾は固くなるばかりだった。「角館の桜はいいよ」とおじいさんに教えてもらったのに、桜の花は見られそうにもない。桜前線は確かに北へ向って進んでいたが、列車は桜の花を追い越してしまったようだ。(完)
[ 2012/05/10 06:50 ] ふらり きままに | TB(1) | CM(0)
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天童市舞鶴公園の桜  天童市は将棋の町だ。将棋の歴史は古く、江戸時代に下級武士の手内職として始まったものだという。全国の将棋の駒の95%を生産しているという。雨の米沢から普通列車に乗り、天童へ向った。午後4時過ぎ、天童駅に到着した。駅の観光案内所で、天...
[2012/05/10 09:01] まとめwoネタ速neo
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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