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水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

団塊世代の親父のブログです。
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北海道スケッチ旅行 第3日目

第3日目(5月18日) 室蘭~登別

 小雨が降り続く早朝の室蘭の町を走って行きました。祝津公園展望台からは室蘭港や白鳥大橋が一望できましたが、残念ながら小雨に霞んでいました。

 駐車場で休んでいると、タクシーが停まり、運転手が下りてきました。「へーえ、富山から来たのかい。仕事かい」と声を掛けて来ました。車のナンバープレートを見ればどこからやって来たのか、たちどころに分かってしまいます。「いやあ、観光ですよ」と答えると「室蘭はあまり見る所はないけど、この海岸沿いは景色がいいからゆっくり見ていくといいよ」とタクシーの中にあったパンフレットをくれました。北海道には親切な人が本当に多いのです。

 海岸に沿う険しい道を走って行きました。雨の中をウオーキングしている人が何人もいました。室蘭ではウオーキングがかなり定着しているようです。所々に車が停まっています。山菜を取りに来ているようです。私の住む細入村ではもうゼンマイもウドも終ってしまい、ワラビの季節になりました。北海道ではどんな山菜が取れるのでしょうか。機会を見つけて山菜取りにも挑戦してみようと思いました。

image5221.jpg

 有名な地球岬へ行きました。険しい断崖に白い燈台が立っていました。雨が強くなりスケッチどころではありません。スケッチはあきらめまして。地球岬から少し行った所に「金屏風」という断崖がありました。吸い込まれそうな絶壁でした。その先に「トッカリショ浜」という断崖絶壁の続く浜がありました。車の中でスケッチをし、色を着けました。車はこういう所が便利です。晴れていたらきっと素晴らしい景色なのでしょう。「室蘭には、見る所はあまりないよ」とタクシーの運転手は言っていましたが、そんなことはないと思いました。

 「今夜の宿はどこにしようか」と考えながら車を苫小牧に向けて走らせていました。国道沿いに「ライダーハウス」という小さな黄色い看板を見つけました。看板の矢印に従って走っていくことにしました。

 国道から離れ、山深い道になり、やがて周りには牧場が広がっていました。「ライダーハウス遊牧民」はその牧場の1つにありました。「今年1番目のお客さんですね。まだ5月だからと掃除もしていなかったけれど、泊れますから」と親父さんが、ライダーハウスへ案内してくれました。古ぼけた観光バスが宿泊するライダーハウスでした。1泊500円。超格安の宿泊になりました。

 「風呂へ行って来られたどうですか」と親父さんに勧められ、登別温泉へ出掛けることにしました。車で10分ほどの所に登別温泉街がありました。「さぎり湯」という公衆浴場に入りました。白く濁った湯船や薬湯などがありました。天下の登別温泉に入り、気分は爽快でした。

image5222.jpg

 帰りに、登別駅前のスーパーで、夕食の食材とビールを買い込み、ライダーハウスへ戻りました。私が出掛けている間にライダーハウスはきれいに掃除されていました。山深い牧場のバスの中で、コンロを引っ張り出して夕食を作りました。雨の音を聞きながら、食べた夕食は不思議な感じがしました。

 夜中に寒さで目が覚めてしまいました。持って来た寝袋では寒さを防ぐことができなかったようです。服を重ね着し、ウィスキーを煽って何とか寒さを凌ぐことができるようになりました。それにしても、牧場で飼われているポニーが一晩中野ざらしになって、雨に濡れていたのには驚きました。馬はすごいなあと感心しました。思い出に残る一夜になりました。
[ 2012/05/22 13:52 ] ふらり きままに | TB(1) | CM(0)
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[2012/05/22 19:11] まとめwoネタ速neo
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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