水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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北海道スケッチ旅行 第6日目

第6日目(5月21日) 新冠~広尾

 「襟裳の春は何もない春です…」大きな歌がスピーカーから流れています。ここは襟裳岬の突端、燈台のある景勝地です。今日も小雨が降り続き、北海道へ来てから太陽の姿は1度もみたことがありません。北海道はしばらく前までは日照りが続きで、「この雨は恵みの雨です」と会う人は皆、口を揃えたように話していました。しかし、旅に来た私には恨めしい雨です。

 襟裳岬は、強風が吹き荒れていました。ここでは20mを超える風も珍しくありません。今年の冬も30m近い風が吹いていました。「強風が吹けばコンブが流れ着く」と真冬に会った襟裳の漁師は、強風が吹くことを待ち望んでいました。きっと今日は、襟裳の浜にコンブが押し寄せているのでしょう。

image5251.jpg

 小雨交じりの強風の中、燈台の陰に入ってスケッチをしました。岩礁が岬の先端から海の中に連なっています。大波が岩礁にぶつかり、白波を立てていました。「岩礁には、ゼニガタアザラシが住み着き、日光浴をする姿も見られます。夏には、カヌーに乗ってアザラシに会いに行くツアーもあるんですよ」と今年の冬、泊った旅館の女将さんが話していました。スケッチをしている間もずっと「襟裳岬」の歌が流れていました。確かに襟裳灯台のある辺りは草地で何もないのかも知れませんが、海岸にはコンブが流れ着き、少し離れた日高の山々には山菜が山のように芽生えているのではないでしょうか。「何もない春です」は、やはり疑問が残る詩です。

 燈台横の売店で、昼ごはんにしました。「昆布ラーメン」を食べました。ラーメンのように細く切ったコンブが入っていて美味しいラーメンでした。

 襟裳岬燈台下の海岸へ行きました。大波が激しく押し寄せていました。浜辺にはコンブがたくさん流れ着いています。このコンブを天日に干せば、「日高コンブ」になるのです。もちろん、関係のない私がコンブを拾えば、密猟者になってしまいます。コンブは全て漁民の物です。「この沖合いは、コンブの宝庫だよ。あの岩の向こうには、天然コンブが生い茂っているんだよ」厳しい冬、コンブ拾いをするお婆さんが話していたのを思い出しました。遠くの浜を見ると、ドライスーツを着た人が1人、海の中へ入ってコンブを拾っていました。

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 防波堤の波消しブロックを風除けにして、スケッチブックを開きました。押し寄せる波を描きました。機会があれば厳しい自然の中で働く漁師を描いてみたいと思いました。

 襟裳岬から少し行った所に「百人浜」と呼ばれる所があります。車で走っていたら、突然空が開けて、太陽が顔を出しました。駐車場に車を停め、その辺りを歩いてみました。海岸線の白い波が太陽の光を受けてキラキラ輝いていました。襟裳岬周辺はかっては、ダケカンバやカシワなどが生い茂る林だったそうです。それが、昭和初期の開拓で全て伐採され、草木がなくなり、砂漠化し、表土が海へ流れ出し、魚やコンブもほとんど取れなくなったそうです。「これではいけない」ということで昭和28年から緑化事業が始められ、緑の林がだんだんよみがえり、海も豊かさを取り戻しつつあるとのことでした。広大な百人浜の林の中にも春の草が花をさかせているのでしょう。「襟裳の春は、とても素晴らしい春です」

 襟裳岬から広尾町へ向かって国道336号線を走って行きました。この道路は「黄金道路」と呼ばれています。日高山脈が海へ没する所で、険しい断崖の海岸が続いています。この断崖に道路を付けることになり、莫大なお金が投入されました。昭和9年、7年の歳月をかけてようやく完成したそうですが、莫大なお金が掛ったことから、その名前が付きました。トンネルや覆道が長く続く険しい道路でした。トンネルが多い道を走るのは、楽しいものではありませんでした。

 晴れ間の見えた空が再び曇り始め、再び小雨が降り出しました。もうすぐ広尾町に着くという頃、道端に可愛いお地蔵さんを見つけました。車を停めて、見に行きました。「フンベの滝」と案内板が立っていました。

image5253.jpg

 小さな滝が崖の上から落ちていて、その滝の下に小さなお地蔵さんが立っていました。新しい花が飾られています。地域の人がお参りに来ているようです。「フンベ」というのはアイヌ語で「鯨の獲れる浜」という意味だそうです。そこにある滝ということで「フンベの滝」という名前になったのでしょう。実は、この小さな滝は川ではなく、岩盤から噴出している地下水ということでした。そりの滝を背景にして、立っているお地蔵さんは、少年のようでした。熊野古道にある「牛馬童子像」に似たところがあるように思いました。小雨の中で、大急ぎでスケッチをしました。

 時刻は4時を過ぎています。ここへ来るまでに、庶野という町にある民宿へ寄ったのですが、土木作業をしている人たちがたくさん宿泊しているようで、「今日は満員です」と宿泊を断られました。これから行く広野町は大きな町なので、たぶん宿は見つかるでしょう。






[ 2012/05/25 19:49 ] ふらり きままに | TB(1) | CM(0)
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[2012/05/25 20:57] まとめwoネタ速neo
プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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