水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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柿其渓谷を歩く

その5

 
 道を下った所に小さなつり橋があった。恋路のつり橋という観光用に作られたものである。

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 つり橋を渡り、細い道を川に沿って上って行くと、大きな滝の前に出た。牛ケ滝という高さ数十メートルの勇壮な滝で、らせん状になった崖の上部から滝つぼに向って水が勢いよく落下していた。滝の途中には、休憩所が設けられ、滝の全景が眺められるようになっている。今日は、私一人だが、これから先、天気のよい日曜日にはたくさんの人がここからこの勇壮な滝を見るのだろうか。

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 牛ケ滝から急な山道を十五分ほど上り切った所が、恋路峠である。そこで再び雪道になった。小さな乗用車ではとても走ることができないくらい雪が積もっている。道を上がって来た乗用車もあきらめて引き返して行った。峠を越えて、下り坂が急になり、雪に足を取られて滑る回数も増えて来た。気を付けながら、坂道を下って行くと、目の前の視界がしだいに開け、遠くに白い雪を被った高い山が見えてきた。駒ケ岳連峰である。少し雲がかかっているのが残念だったが、美しい山である。天気が良ければもっと美しいのだろう。

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 山を下るに連れて、ますます視界が開け、駒ケ岳が全面に広がってきた。気分良く一気に坂道を下った。眼下に木曽川の川面が見えてきた。ダムが近くにあるようで、湖のようになっていて、その岸辺にモダンな六角形をした建物が建っていた。フォレストパレ木曽という、今、流行りの温泉施設である。駐車場にはたくさんの車が停まっている。きっと建物の中は、人でごった返しているのだろう。

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 阿寺川橋を渡り、阿寺渓谷への標識を横に見ながら、川の土手の道をゴールの野尻駅に急ぐ。野尻駅まで一キロだ。今日の旅は、予想もしていなかった雪との出会いで、途中何度も滑ったが、いろんな人や美しい自然との出会いがあり、満足のいく旅になった。このコースを、今度は、職場のみんなと一緒に歩きに来たいと思った。その時は、満開の枝垂れ桜を見物し、そして、今日入らなかった温泉にもしっかり入り、美味しい物もしっかり食べよう。そんなことを考えているうちに、ゴールの野尻駅に到着した。ここは、無人駅なのに、なぜか駅長室のテレビがついていて、駅員の老人がテレビを見ていた。ちょうど女子マラソンの高橋選手がゴールする寸前だった。彼女は、目標記録を突破できそうだとアナウンサーが絶叫していた。そして、数分後、高橋選手は、じつに素晴らしい笑顔でゴールテープを切っていた。暖かく燃えるストーブの横に座って、高橋選手の頑張りを祝しながら、缶ビールを一気に飲み干した。

[ 2012/06/29 08:41 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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