水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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北海道を歩く Part2 羽幌から札幌へ

第8日 厚田から札幌を経て小樽へ

 七時に朝食をとり、七時半旅館を出発しました。今日も天気は良さそうです。国道を歩き始めてすぐに、歩道は白い路側帯に変わりました。次のバス停までは歩きましたが、路側帯の幅が狭く、とても歩けそうにない道です。これから先は、バスで移動することに決めました。バス停の時刻表を見ると、札幌行が八時四十八分にあるようです。一時間近くあるので、海岸の見える所へ移動しました。
 高い丘の上から、厚田の町が小さく見えました。浜辺では家族連れがテントをたたんでいました。帰り支度をしているようです。何だかそれを見ていて、私も旅をここで終えてしまいた気持ちになってきました。

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 今回の旅行は、羽幌から小樽まで歩こうという目的でやって来ました。そして、苫前では、丘の上で回る風車を見ました。いろいろな町で美しい海岸や沈む夕日も見ました。人との出会いもありました。これから先、札幌に近づくに連れて、車のたくさん走る町になり、美しい景色は見られなくなります。これから先、バスで移動するなら、そのまま小樽までバスで行ってしまうのも同じではないか。ごみごみした車が走る道を歩くのは止めよう。そういう気持ちが、だんだん強くなってきました。そして、バスの時刻が迫り、厚田の町が見える丘を離れる時には、もうすっかり、帰る気分になっていました。

 札幌行のバスは、定刻通りにやって来ました。車内は、数人乗客が乗っているだけでしたが、石狩を過ぎる頃には、満員になりました。札幌へ近づくにつれて道路が広くなり、バスは、たくさんの車の中を走っていました。

 十時三十分、札幌バスターミナルに到着しました。小樽発敦賀行フェリーは、毎晩出航しています。ひょっとすると、今晩の座席が確保できるかもしれません。まずは、切符を買いに旅行社へ行きました。二等席はありませんでしたが、一等席なら空いているというので、切符を購入することができました。フェリーの出航は、午後十一時三十分、それまで十二時間あります。札幌と小樽の町を見物できそうです。

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 まず最初に行ったのは、時計台です。ビルの谷間に埋もれるように建っていました。中に入るのには、二百円いります。たくさんの観光客が訪れ、中に入っていきました。私は入りませんでした。

 次に行ったのが、ラーメン横町です。ちょうど昼時で、たくさんの観光客がいましたが、行列の続く店と、一人もお客が入っていない店と二つに分かれているのが、とても不思議な風景に見えました。私は、一人もお客がいない店に入りましたが、店の中には、全国ラーメン大会優勝というメダルが飾ってありました。食べた味噌ラーメンは、少し味が濃いと思いましたが、どうしてこの店に一人も客がいないのか、本当に不思議でした。

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 もてあます時間をのんびり過ごそうと、札幌大通り公園に行きました。ちょうどサッポロ夏祭りが開かれていて、屋台が幾つも並び、観光客で賑わっていました。噴水のある池では、子どもたちがパンツ一つで水遊びに夢中になっていました。大通り公園には、広場が幾つもあり、そこには、特設の大きなビヤガーデンが設営されていました。夏祭りとは、ビール祭りのことかと理解しました。

 大通り公園の外れにある札幌市資料館にも行きました。昔は裁判所だった建物ですが、今は資料館として公開していました。おおば浩司氏の絵画が、たくさん展示されていました。北海道の風景や人々、オランダの風車などを描いた作品には感動しました。

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 札幌で最後に行ったのが、北海道大学です。もちろん、クラーク像を見たかったからです。大学の入口で地図をもらって、探しながら行きました。林に囲まれた中にクラーク像はありました。そして、像の前で観光客が何組も記念撮影をしていました。さすがに大学です。クラーク像の横にある林の中では、学会に参加した人たちが交流会を開いていました。
 午後五時、小樽に移動するため札幌駅に向かいました。駅前で、どこかで見た若者たちと会いました。「どこかで会った」と思ったのは彼等も一緒だったようです。何と、名古屋から苫小牧に向かうフェリーで同室だった大雪山へ登りに行った若者たちでした。こんな広い北海道で、しかも札幌でばったり出会うなんて本当に不思議な話でした。
「大雪山はどうでしたか」
「天気に恵まれて本当によかったです。今夜は、この札幌駅前で野宿するのです」
青年たちは、爽やかな笑顔で答えました。しかし、本当に不思議な出会いだと思いました。

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 午後六時過ぎ、小樽駅に着きました。小樽の町では、運河へ見学に出掛けました。運河沿いの道は、たくさんの観光客で混雑していましたが、夕闇の中、街路灯に灯りがともり、なかなかの雰囲気が漂っていました。夕食は、運河近くの飲み屋へ出かけました。旅が無事終了できたことを祝って、一人で、生ビールで乾杯をしました。

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 午後九時、小樽築港駅からバスに乗車し、フェリー埠頭に到着しました。今日のフェリーは、満席のようです。たくさんの人が、待合室で乗船を待っていました。

 午後十時三十分、フェリーに乗船しました。四人相部屋の一等船室です。身も知らぬ者同士が、明日の午後八時過ぎまで、同じ部屋で過ごすことになります。今度は、どんな人と一緒になるのでしょうか。旅とは、人との出会いです。今回の北海道の旅でも、たくさんの人との出会いがありました。出発の時書き始めた日記帳も、そろそろ最終ラウンドに近づきました。窓の外では雨が降り始めました。雨で灯りが霞む小樽の町を後に、フェリーは敦賀へ向けて出航しました。これからも、人との出会いを大切にしながら旅に出掛けたいと思いました。(完)






[ 2012/08/09 05:18 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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