水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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飯田街道を歩く

第1日 その1 名古屋栄~川原神社 

 8月に入り,やっとまとまった休みが取れたので,飯田街道を歩くことにした。飯田街道は名前が表しているように,名古屋と長野県飯田市を結ぶ街道で,江戸時代に開かれた。今は国道153号線として名古屋と塩尻を結ぶ幹線道路になっている。今まで,中山道や東海道を歩いてきて,土地土地に昔の街道や家並が残り,地域によっては,街道や家並を保存したり,町起こしに利用したりしている所などを見てきた。今年の春に,初めてこの飯田街道を歩いたが,その時は,とにかく歩き通すことだけを目的にしていた。今回は,飯田街道に残っている古い建物や道標など見つけながら,余裕を持って歩くことを目的にした。また,街道の様子を紹介する旅行記を,ぜひこの手で書いてみようというのも目的の一つに加えることにした。

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 土曜日の朝,8時,栄,錦二丁目の辻の札に立つ。ここは,江戸時代に「駅馬会所」という馬継ぎの置かれていた場所で,尾張名所図絵を刻んだ銅版が札の辻に設置されていた。清洲・京へ向かう道と熱田・江戸へ向かう道,そして信濃へ向かう道の分岐点になっていたとの説明がある。この辺りは長者町と呼ばれている所で,南北わずか八百メートルの通りには繊維問屋が百件近くある。今日は土曜日の早朝なので,シャッターを開けている店はない。最近の不況でシャツターを閉じたままになっている店も多いのかもしれないと思った。

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 東に向けて出発。錦通りをテレビ塔に向かって歩いて行く。道の両側には高いビルが建ち並んでいる。よく見ると,どのビルの壁にもスナックや飲み屋,飲食店の看板がいっぱい付いている。名古屋で有名な錦通りという歓楽街の中心を飯田街道が通っている。飯田街道が栄では歓楽街の中心であることを認識した。しかし,早朝の錦通りはとても静かで,ネオンの明りもなく,普通の都会の道に感じた。

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 道はテレビ塔の真下を通って東に向かって行く。テレビ塔の真下はセントラルパークと呼ばれる公園になっていて,小川も作られ,見ると鯉が泳いでいた。しかし,ベンチにはホームレスが十人近く寝そべっていた。女性のホームレスの姿も見える。中区内には今,350人近いホームレスがいるという話だ。中にはきちんとした木造の家を構えて生活しているホームレスもいて,大きな社会問題になっている。そのすぐ横で,ボランティアグループの人たちが一生懸命に掃除をしていた。なぜかボランティアの人たちはみな老人だった。何だか,現在の日本社会が抱える深刻な問題の一つの風景を見ているような気がした。

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  道は地図で見ると,ここから名古屋の真ん中を斜めにまっすぐ突き進んで行く。名古屋の町は碁盤の目のように道が作られているのが特徴だが,この道だけが唯一例外とし存在している。遠い昔から現在に至るまで,斜めの道が残っていることに歴史を感じる。東桜の通りに入る。ここから東区になる。古い家が残っている。湯豆腐を食べさせる店である。古い建物が美味しさを一層引き立たせているようだ。道は緩い坂になっていて,下っていく。大きな学校が見える。富士中学校とその向かえは東桜小学校になっていた。
 この道を歩いていて,何だか妙な気分になってきた。交差点には信号があって,時々待たされるが,信号待ちをしていて,今まで見慣れた風景とは少し違う。どの道もこの道とは斜めに交差している。道が直角に交差している風景ばかり体験してきた感覚と違うためか,方向感覚がおかしくなってしまった。どちらが北でどちらが南なのか分からない。碁盤の目のような名古屋の道の中を,斜めに横切って行くということは,こういう不思議な体験ができるのかとおもしろくなってきた。いつも見慣れていた新栄町の交差点にある建物も,今日は全く新しい建物に思える。本当に不思議である。

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  国道19号線を渡り,しばらく歩くとJR中央線のガード下をくぐる。その手前にやきとりの看板のかかった店がある。職場へ行く時にこの店の前を歩くことがある。この店は,店頭で焼き鳥を販売するだけで,食べる所はない。路上に椅子があって,そこに座って食べたり,飲んだりするといういわゆる屋台だ。屋台がきちんとした建物の中にあるところがおもしろい。ドアーには「トイレは二階です」という表示まである。これもおもしろいと思った。

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 ガードをくぐると千種区に入る。千石小学校南の交差点から少し行くと古井の坂がある。確かに緩い坂には違いないが,これが坂といえるのかと思うほどの緩やかな坂である。百メートル道路を横断し,昭和区に入る。飯田街道という大きな商店街のアーケドが見える。

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 道は緩やかなカーブを描いていて,古い家もたくさん残り,街道の雰囲気を漂わせていた。道の脇に小さなお堂があり,中にお地蔵さんが祭られていたり,その先には小さな社もあったりして,古い街道筋であったことが伺われる。塩を付けた馬がこの街道を通って,信濃へ向かったということから塩付街道という名称も近くの道に付いている。
 
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 栄を出発して1時間30分,川原神社に着く。境内には弁財天が祭られていて,川名の弁天として有名である。本殿は,最近改築が完成したばかりで,青銅の屋根が光り輝いていた。

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 そのお祝いの垂れ幕が、風に搖れていた。しばらく境内で休憩したが,参拝の人が次々と訪れていた。




[ 2012/08/10 08:18 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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