水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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飯田街道を歩く

第1日 その2 川原神社~平針

川原神社を出発し,古い町並みが続く道を歩いて行く。

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 ここで,思いがけない人と会った。自転車に乗っていた人が,どこかで見かけたことがあるようなので,顔をじっと見つめていたら,その人も気がついて,「やあ」ということになった。広い名古屋で,知人に会うこともあるものだとびっくりしてしまう。「飯田街道をぶらぶら歩いているのです」とあいさつを交わし,彼と分かれた。
 
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 山中町の交差点で,八事へ向かう広い通りに道は吸収されて街道の雰囲気は全くなくなってしまった。いり中の交差点を過ぎ,右手に大きな池が見えてきた。この池は隼人池といい,周りは公園になっていて,学生たちが走っていた。この近辺は文教地区で,高校や大学などが集中している。交差点の表示を見ると,半僧坊というおもしろい地名である。この近くにある新福寺に,姿は普通の人と変わりないが,心で願っていることは僧侶と変わらないから半分並の人で,半分僧侶と呼ばれた半僧坊という観音様が祭られているところからついた地名とのことだ。

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 道の左手には緑うっそうとした小高い丘があり,この丘の中に八事興正寺がある。山門をくぐると五重塔が見える。これは江戸末期に建てられたもので,時代的には新しいが,県内では唯一の五重塔で,県の文化財に指定されている。また,この丘の中には散策路が設置されていて,自然を楽しむことができ,人々から親しまれている。

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 八事の交差点に差し掛かる。ここは六差路になっている。豊田方面へ向かう広い道の右に少し細い古い道がある。これが昔の飯田街道で,坂道を上って行くと,安産と子どもの守り神として有名な塩釜神社の案内板が出ていた。寄り道をしていくことにした。道は急激な上り道になっていて,地面には滑り止めが埋めてある。冬の凍結時にはきっと車がスリップしてしまうのだろう。この辺りの家の造りがとても立派なことに驚いた。ここからは名古屋の町がかなり眺望できた。夜の眺めはもっと美しいのではないだろうか。この音聞山は江戸時代からすでに絶勝の地として広く東西に知られていたという。高級住宅地である理由が理解できた。坂を上りきった所に塩釜神社があった。予想に反して,神社はとても小さい造りだ。子ども連れの若い夫婦が何組もお参りに来ていた。子どもが健やかに育つことは,時代が変わっても親たちの共通の願い。こうした光景が昔からこの神社ではずっと続いているのだろう。
 
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 坂を下り,再び飯田街道に戻る。地下鉄塩釜口を過ぎ,植田川を渡って,植田に入る。広い道の両側には新しい建物が並び,カラフルな店が並んでいる。天白川を渡る。川を見ると,水の流れはかなり透き通っていて,小さな魚の姿も見える。以前なら川の中に子どもの姿を見ることができたのだろうが,今は学校のきまりで川に入って魚を捕まえる子どもはいなくなってしまったようだ。子どもたちの遊ぶ姿は見ることができなかった。
 
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 11時20分,平針西口の交差点に着く。ここは飯田街道と宮・伊勢へ続く道の分岐点となっている。傍らに地蔵さんが祭ってある。「右 なごや 左 いせ」の道標も残っていた。ここから平針の町に入って行くが,広い道の南側に古い道が残っている。これが昔の飯田街道で,その道を進むと,古い家並が続くようになった。この先には,岡崎方面へ向かう岡崎街道と,豊田へ向かう挙母街道があり,荷物をつけた馬が各地から集積してくる地点であったようだ。ここには昔宿場が置かれ,栄えていたという。格子戸の家も残っているが,特に表示がないのが残念だ。町並みを保存しようとする取り組みはこの地域ではあまり進んでいないようだ。平針の交差点で飯田街道は,左に直角に曲がり,日進へ向かう。時計は12時近くになっているので,交差点近くのレストランで昼食にする。

 街道歩きの楽しみの一つが食べることである。今日のように町中を歩く時は,弁当は持たない。カメラを肩に掛け,お茶の入ったペットボトルと,地図とメモ帳とフィルムと簡単な着替えをリュックに入れて歩いている。とにかく長時間歩くので,軽いことが何よりも重要である。ペットボトルのお茶がなくなれば,今はいたる所に設置してある自動販売機からお茶を買って詰める。食べる時間が近づくとよさそうな店を見つけて,ふらっと入ることにしている。
 
 前回,この平針へやって来た時に,ちょうど昼になり,入った店のことを思い出した。とんかつをメインにしている店だった。特に店の造りには変わった所はなかった。中に入って,かつどんを注文した。窓側の少し暗がりになった所に座ったのがいけなかったのか,かつどんができるまで時間があり,テーブルの上に置いてあるソースや醤油の入った瓶を何気なく見ていた。何か小さな物がその瓶の周りを飛んでいるのが目に入った。何だろうと思って,ソースの瓶に触ったのがいけなかった。一瞬の出来事だったが,黒い塊がその瓶の横からふわっと飛び立った。何とショウジョウバエの大群で,あまりの出来事に声が出なかった。しばらくの間,私は凍りついたようにその黒い塊を見ていた。やがて,その塊はバラバラになり,ソースの瓶の後ろに消えていった。どうやらその瓶の裏側に住み着いているようだった。しばらくして,おかみさんが注文のかつどんを持って来てくれたが,とてもおいしく食べられる状態ではなかった。注文がとんかつでなくて,かつどんだったことが不幸中の幸いだった。

 今日は,大きなレストランに入った。店内は冷房がしっかり効いていて,最高の状態である。昼はランチだけしかやっていないようだった。メニューから冷やし中華を注文する。冷やし中華とチャーハンがついて680円とは大変安い。味もまあまあだった。今日は土曜日の昼なのに,なぜか店内に客がほとんどいないのが不思議だった。





[ 2012/08/11 04:50 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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