水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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飯田街道を歩く

第1日 その3 平針~保見

 12時20分,日進に向けて出発する。ここからは道の幅が狭くなる。この道は,平針から米野木を通って豊田へ抜ける幹線道路になっているので,交通量が多い。幸い歩道がついているので歩くことはできるが,それでも大型のダンプが通って行く時には恐さを感じる。歩いて行くと,所々に古い家があって街道の面影が残っている。街道を歩く時に最近は古い道を歩きたいという気持ちと,より安全な道を歩きたいという気持ちとが交錯するようになってきている。この道は天白川の横をずっと上流に遡っているのだが,藤枝の所で天白川と交差する。10年近く前に天白川の土手をサイクリングで走ったことを思い出した。この先の名古屋商科大学の所まで行くと,そこに大きな池があり,そこから天白川が始まっていた。地図で調べると,この飯田街道はその池の横を通っていることが分かったので,藤枝からは天白川の土手を歩くことにした。

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 車の通らない道を,周りの自然を見ながらのんびり歩く気分は本当に気持ちがよい。川にはトンボが飛び,小さな魚やザリガニの姿が見える。サギの仲間がそれをねらって,さかんに口ばしを動かしている。川の中に生えているガマの穂が茶色に色づいていた。堤防なので日除けになる木はないが,川面を伝って吹いて来る風に涼しさを感じた。
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 13時40分,米野木公園に着き,ベンチで休憩する。飯田街道はこの公園のすぐ横を通っている。再び天白川の堤防を歩き始めると,先の方に東名高速道路が見える。道路をくぐった所で子どもが二人,魚釣りをしているのどかな風景を見つけた。声をかけて聞いてみたが,ぜんぜん釣れないという声が返ってきた。水はかなり透き通っていて,上からみると小さな魚がたくさん泳いでいるのが見えるが,釣るのはやはりかなり難しいようだ。三本木を過ぎた所では,今度は二人の女子大生が川に入って楽しそうに魚取りをしている。網を使って魚を追い込んでいる。土手から声を掛けたが,こちらも「ぜんぜん」という返事が返ってきた。川幅は細くなり,もうすぐ川がなくなりそうな様子だ。もう少しで名古屋商科大学横の池に到着する。

 14時50分,名古屋商科大学のすぐ横にある喫茶店「イエロー・パンプキン」に到着した。この喫茶店は特色のあるメニューで有名である。カボチャを主体にしたケーキが食べられる。10年前のサイクリングの時,立ち寄ったことがあったが,店はその時と比べると大きくなっていた。生産工場もできているし,名古屋に支店もできているとのことだった。特色のあるメニューで成功しているようだ。コーヒーとチーズケーキを注文する。もちろんチーズケーキにカボチャが入っていたことは言うまでもない。

 15時20分長めの休息を終え,出発。ここから先,三ケ峰峠を越える保見までの約4kmは危険を感じながらの街道歩きになった。なんといっても歩道がなくなってしまったことである。白い路側帯はついているが,豊田へ抜ける車がひっきりなしに走り,しかもダンプやトラックが多い。後ろを振り返り,大きな車が来たら,道路の縁にぴったりくっついて,車を避けながら歩いた。

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 今までたくさんの道を歩いて来て,市と市の境とか,県と県の境とか行政区が変わる所では道の様子が大きく変化しているのを見てきた。それまであった歩道がなくなってしまったとか,道が急に立派になり,自転車道まできちんと付いているとか,どちらもひどい道で,人がたくさん住んでいる町に近づいてやっと歩道が現れたとか,行政の姿勢が端的に現れていた。今日もたいへんはっきりしていて,日進市側はきちんと歩道も付き,安全な道だったが,豊田市側は歩道もなく、歩道があった所も、草が生い茂りとても人が歩くことが出来なかった。
 後日、あまりのひどさに豊田の県土木事務所に電話をし,せめて歩道の草は刈って,人や自転車が安全に通れるようにして欲しいとお願いをした。「毎年,冬と夏の2回,草を刈るようにしています」と、そっけない返事だった。車優先の考え方がその人の返事に感じられた。道路は車優先であってよいのか,歩くものの立場から考え直していけばもっと安全な道になるのではないだろうか。「交通事故をなくそう!」という道路に立てられた看板が泣いているようだった。

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  田籾町に入ると,道路の右側に鶏石の記念碑が立っていた。林の中の大石から鶏の鳴き声が聞こえるという噂に,その鳴き声を聞こうと村人たちが早起きをするようになり,そのために村が栄えたという伝説が残っているという。しばらく行くと細い脇道が見えるので,そこを歩く。教育委員会の表示板があり,ここが昔の飯田街道であったことが説明されていた。緩やかなカーブの所には常夜燈もあり,昔の街道であったことが伺われた。「そこから先は行き止まりだよ」と農作業をしていたおばあさんから言われ,再び県道に戻りしばらく行くと,大井橋に着いた。
 
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 その橋を渡った向かい側の崖には馬頭観音と行者さんが祭られている。また,橋のたもとには道標が立っている。見ると,「右 せと 左 なごや」と刻まれていた。

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 ここで街道は国道155号線と合流し,いっそう交通量が激しくなった。その道を,危険を感じながら,しばらく歩くと保見の町に入った。古い菓子屋のある辻で,国道155号線と分かれ,街道は直角に東に折れて,猿投へ向かって行く。
16時45分,愛知環状鉄道保見駅に到着。今日の街道歩きはここで終了して,帰路に着いた。



[ 2012/08/12 07:58 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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