水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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大名街道を歩く

恵那から岩村へ

JR金山8時50分発ナイスホリデー木曾路に乗車。昨日は超満員であったので,今日も海の日という祝日なので,満員だと予想していたのだが,車内は意外と空いている。座席はすぐ確保できた。今日歩く恵那からの大名街道はいろいろな本に紹介されているので,歩き易い道ではないかと予想を立てていた。下調べもあまりせず(いつものことではあるが)窓の外の景色をボーと眺めている内に,列車は恵那に到着した。
 さっそく駅前のバス停に行く。時刻を見ると,野井農協前を通過するバスはすでに発車した後で,次のバスは2時間後である。これも予想していた通り,駅前のタクシーで行くことになった。運転手さんから大名街道の様子を聞く。高圧鉄塔を目印に進むことになると親切に教えてくれる。10分程で野井農協前に到着。料金1670円を払って降りる。農協のすぐ横に武並神社という古い神社がある。歴史的に由緒ある古い神社のようだ。

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 しばらく道を進むと東海自然歩道の標識が目に飛び込んで来た。大名街道は東海自然歩道として現在保存されている。この道標に従って歩いて行けば岩村に到着できると簡単に考えていた。辻々には道標が立ち,小ヶ沢池という案内が出ている。

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 天長寺というお寺の横に休憩所とトイレが設置されていた。やはり歩く人が多いようだ。道標の横に真っ赤なカンナの花が目に飛び込んで来た。真っ赤な色に熱い夏を感じた。道の周辺には田圃が広がり,のどかな農村という風景である。秋にはさぞかし美しい風景が広がっているのではないだろうか。

 地図を見ると,この先,道が少し複雑になりそうである。道標を見落とさないように歩いていく。左への矢印があり,しばらく行くと,舗装された道路が二股に分かれていた。右は村の中へ,左は川に沿ってまっすぐ伸びている。不思議なことに道標が立っていなかった。どうしようか迷ったが,まっすぐ川を上っていく道を選んだ。実はもうすでに自然歩道を見失っていて,この時点で間違いに気付けば,よかったのであるが,その時は全く自然歩道を歩いているものと確信していた。

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  ゆるやかな上り道である。横を見ると田圃が広がり,農家の人が仕事をしていた。さっそく写真に撮った。道はヒノキの林の中にある。運転者さんから聞いた通り上を見ると鉄塔がそびえていた。道標がないのが不思議だが,まだ,道を間違えたとは思っていなかった。川の上を見ると,オニヤンマが飛んでいる。少し数えただけでも,20匹は飛んでいる。こんなにオニヤンマが飛んでいるのを今まで見たことがなかった。オニヤンマは川の上流に向かって飛んで行ったかと思うと,くるっと向きを変えて,今度は川を下って来る。どうやら自分の縄張りがあるようだ。写真に撮ろうと思ったが,残念ながら望遠レンズを持って来なかったので,撮ることができなかった。しばらく数を数えながら歩いたが,その数は100匹を超えてしまった。これをキッチフレーズにして売り出してもおもしろいのではないかと思った。

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 ずっと道を上りながら,やっと道を間違えたことに気づいた。もう着いていなくてはいけない小ヶ沢池に着かないのである。道を戻ることも考えたが,東濃牧場という看板を見つけたので,そのまま歩くことにした。私の持っている地図によれば東濃牧場は大名街道のすぐ横を通っているのである。歩き始めて1時間半,上りがきつくなり,やっと峠を超えた。後はなだらなか下り道。道路が分かれた所に東濃牧場はこちらという看板が出ていた。峠を超えた辺りからダンプが行き交うようになった。祝日というのに休まないで工事をしているようである。狭い道をかなりの勢いで飛ばして来る。少々恐怖感を覚えながらダンプを避けた。15分くらい下ったところで工事をしている人に出会った。東濃牧場はどこか尋ねると後500mくらいだと教えてくれる。5分で着きそうだなと思いながら歩くがなかなか着かない。10分経っても着かない。どうやら距離が違っていたようだ。

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15分経って,やっと東濃牧場の建物が見えた。とても大きな牧場である。牛が30頭近く固まっていた。不思議な光景である。幾つも建物があるが,人は見当たらない。人のいそうな建物を探して歩く。やっと事務所らしい建物を見つけ,道を上って行った。向こうから牧場で働いている人が歩いてきたので,「こんにちは」と挨拶をし,実は大名街道を歩いていたが,道に迷ってしまったことを話した。牧場の人は道が山一つ違っていることを私の地図を指さして教えてくれた。本当にたいへんな間違いをしてしまったようだ。このままでは岩村には着けないようだ。そこへ,一人の青年がやってきた。「ああ,道を間違えたのですか。よく間違えてここまで歩いて来る人がいます。ちょうど岩村まで今から行きますから,自然歩道の所まで送ってあげましょう。」と親切に声を掛けてくれた。さっそく車に乗る。青年は土地を熟知しているのか,すごいスピードで山道を飛ばして行く。カーブでもほとんど速度を落とさない。メーターを見ると60kmを針が指していた。そういえばさっきダンプカーが盛んに行き来していたことを私は思い出してしまった。カーブでダンプに遭わないことを願ってドキドキ心臓が鳴るのを抑えて,車に乗っていた。青年は,本当によく道を間違えて東濃牧場までやって来る人があることを再び話した。私が,「道標がきちんと整備されていないようですね」と言うと「そうですね。」とうなづいてくれた。今度もう一度あの入り口を確認しなければと強く思った。

  10分足らずで自然歩道の入り口に到着。私を降ろすと車は再び勢いよく走り去って行った。あの青年に会わなかったら,今日はどうなっていたのかと思うと旅先での土地の人の親切には頭が下がった。

車で送ってくれた所は夕立山園地と呼ばれる所であった。ここから岩村までは後2時間くらいである。道を間違えたが,予定していた時間と30分位しか遅れていないことが分かった。夕立山園地からはなだらかな下り道が続く。しばらくして夜泣き松という松の横を通る。その松は枯れたのか,細い松が生えていた。もう少し下ると,キャンプ場があった。その周りにはバンガローが何軒も建っていた。今年は雨が多くて水の心配はないだろうが,夕立山はそんなに高い山とは感じなかった。こんな頂上に近いところでは水不足があるのではないかとそのバンガローを見ていて感じた。

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 自然歩道は途中から草深い山道になったが,比較的歩き易く,1時間足らずで根の上という村に着いた。道が3つに分かれた所にかなり古い道標があり「右 たけおり 左 なごや」となっていた。その横にこんもりした丘があり,地図で確認すると神明神社なっていた。境内には石仏がたくさん並んでいて,その神社の1角に休憩所が設置されていた。遅い昼食をそこで取る。椅子に座って前を見ると,本当にのどかな田園風景が広がっていた。名古屋に住む私にとってこういう所で食べる昼食の味は,たとえ食べる弁当が駅で売っていたおにぎりであっても,格別である。

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しばらく休憩して,出発。岩村まで後,1時間くらいである。自然歩道を示す道標に従って歩いて行く。歩いて希庵塚に着く。案内板を読むと,岩村城主遠山氏の菩提寺大円寺の高僧希庵禅師が武田信玄の命令に服従はなかったので,刺客に殺されたのを偲んで立てられたとある。塚を下りた所に橋が架かっている。希庵橋と刻んである。かなり新しい橋である。最近作り替えられたようである。その橋の横にたくさんの石仏が刻まれた石像が立っていた。案内の本に紹介されている三十三体の仏が刻まれている地蔵尊である。さっそく写真に撮った。うまく写っていることを願った。

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 再び山を登る。山上集落とある。道は自然歩道となっていてなかなか趣のある道である。道を下ると後5分で岩村駅という道標があった。いろいろハプニングがあった街道歩きももうすぐ終点。これだから,旅はやめられないのかもしれないと思った。この道はもう一度挑戦してみたいと思う。季節は秋がよいのではないだろうか。あの田園の風景はきっとすごいのではないだろうか。その時はぜったいに道を間違えないで歩いてみたいものである。そう思っていたら,突然岩村の駅に着いてしまった。それも駅の裏側である。駅に行くにはどうやら駅の線路を横切っていくよりしかたがなさそうである。不思議な駅である。
 
 2時30分発の恵那行きの列車に乗る。駅の案内に,ここは日本一美しい農村風景であることが紹介されていた。なるほどその通りかも知れないと今日歩いてきた風景を思いだして納得していた。車中から見る風景も美しく,途中で電車に向けて写真を撮っている人を何人か見た。田園を走る電車と農村風景もカメラで写してみたくなってしまった。ボーと景色を眺めている内に恵那に到着。恵那からは快速名古屋行きに乗り岐路に着いた。



[ 2012/08/19 09:59 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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