水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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能登半島一周車の旅 

 第1日目
 
 立山からは紅葉の便りが届いている。秋晴れの日に旅行に出掛けないのはもったいない話だ。私は、畑の仕事を相棒たちに任せて、気ままな旅に出掛けることにした。目的地を富山からすぐ近くにある能登半島に決め、初心者マークを付けた車で行くことにした。最近始めたスケッチも楽しもうと思っている。

 午前8時出発。初心者マークを付けたスズキアルトに寝袋やテント、画材などを乗せた。寝袋やテントは宿が取れない時は野宿を覚悟しての備えだ。もちろん使わないことを願っている。大沢野で国道41号線から離れて八尾へ向う。八尾から県道472号線を走り、婦中・小杉・大門を抜けて新湊に入る。渋滞もなく順調に走り、午前9時過ぎ新湊海王丸パークへ到着した。

新湊海王丸パーク

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 富山新港の一角に作られた施設で、帆船の海王丸が繋留してある。一般公開されていて、常時、船内が見学できるようになっている。「海王丸は昭和5年に進水した練習船で、帆を張った時はたいへん美しく海の貴婦人と呼ばれている」と案内板に説明がある。時刻が早く、公園は閑散としていた。旅に出て1枚目のスケッチを描き始めた。しばらくすると、遠足に来た幼稚園児や観光客の姿が見え始め、賑わって来た。白い船体とオレンジ色のマストが太陽に照らされて輝いていた。帆が全て張られている時の美しい姿をぜひ見たいものだ。

 新湊から国道415号線を走る。庄川、小矢部川に掛かる橋を渡り、海岸線に沿った細い国道を走って行く。15分ほどで雨晴海岸に到着した。観光スポットだけあり、駐車場やトイレの設備も整っていた。


雨晴(あまばらし)海岸 

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 雪の立山連峰を背景にして、沖合いに浮ぶ男岩女岩の景色は富山を代表する観光スポットになっている。義経一行がここを通った際、にわか雨にあい、弁慶が岩を持ち上げて義経に雨宿りをさせたという義経岩が海岸にあり、雨晴の名もこれに由来している。2組ほどの観光客が浜辺を歩いていた。
 冬にここを訪れたことがあるが、その時はカメラを構えた人が10人近くいた。よく晴れた寒い冬の日は、1日中カメラマンたちで賑わっている所である。来年のNHK大河ドラマに「利家とまつ」が決まり、撮影も順調に進んでいるというが、その中に雨晴海岸も登場するという話だ。さらに観光客が増えるのではないだろうか。微かに見える立山連峰と男岩女岩を背景に、海岸へ押し寄せる波のスケッチを描いた。

 国道415号線を走り、氷見市内に入る。賑やかな商店街を抜けて少し行った所が氷見漁港である。漁港のすぐ横に「道の駅 海鮮館」があり、そこの大きな駐車場に車を停めた。時刻はちょうど12時、ここで昼食タイムとする。


氷見漁港 

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 日本海側有数の漁港で、四季を通じてたくさんの魚が水揚げされている。沖合いに大型定置網が仕掛けられていて、毎年冬に、脂ののった「寒ブリ」が水揚げされている。「氷見イワシ」という言葉が広辞苑にも載っているというので、調べてみたら「氷見鰯…富山県氷見から産出する鰯。乾かして食べる」とあった。「氷見の魚」と名前が付くだけで、値段が倍にもなるほど商品価値が高い。海鮮館の中の売店には「氷見の魚」がずらり並べられていたが、値段が高いのにはびっくりした。
 海鮮館の中にあるレストランで和定食を注文する。イカとマグロの刺身が数切れに味噌汁、漬物が付いて1200円。確かに刺身は美味しかったが、値段はやはり高かった。
 海鮮館前から出ている遊覧船で、氷見沖を巡り定置網も見ることができる。この日の運行はもう終了していた。桟橋には釣を楽しむ人の姿もちらほら見える。この辺りは釣場としても人気のあるスポットになっている。
 漁港のすぐ横にモダンな橋があるので見に行く。完成して間もないようで、コンクリートやワイヤーが光っていた。橋を渡った所がコスモス畑になっていて、満開を迎えていた。橋を背景にしてコスモス畑をスケッチした。

 氷見から国道160号線を走って行った。ここから七尾まで「能登立山シ-サイドライン」と呼ばれている道だ。海岸に沿って道が続いていて、青い富山湾を見ながらの運転は気持ちがいい。小さな漁村を幾つも通り過ぎて行く。今はまだ気候がよいが、強い北風の吹く厳しい冬の生活は大変だろうなと思った。富山県から石川県に入る。氷見を出発して約1時間「道の駅いおり」に到着した。


「道の駅 いおり」

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 国道160号線沿いの七尾市庵町あり、富山湾を挟んで立山連峰が一望できる景勝地にある。レストラン、物産売店はもちろん、多目的広場にはオートキャンプができる施設もあった。
 しばらく休憩する。そこへ、不思議な車が入って来た。屋根にパラボラアンテナを立て、後ろに自転車2台を括り付けたワゴン車だ。車体には観光地のシールが一杯貼ってある。いかにも長期の旅行している雰囲気だ。私と同年輩の夫婦が車から降りて来た。「姫路を6月に経ち、日本列島を北上し、北海道の道の駅は全部周ってきました。車体のシールは道の駅でもらったものです。寝泊りはほとんど車の中でしています。これからのんびり姫路へ帰るところです」と親父さんがにこにこしながら話してくれた。車には、冷蔵庫、テレビ,布団、鍋,炊飯器、炊事用具などが詰まっていて、生活に必要な物は全て揃っているようだった。「定年退職して、のんびり旅行を楽しんでいます」と奥さんも笑顔で話してくれた。こういう気ままな旅も面白そうだ。機会があれば挑戦してみようかなと思った。

 再び、国道160号線を走る。百海で海岸線から分かれて山の中を走る道路になった。2つのトンネルを抜けて七尾の市街地に入った。車が混んで来てのろのろ運転になる。国道249号線に入り、和倉温泉を目指す。午後3時和倉温泉加賀屋前の桟橋に到着した。


和倉温泉

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 能登半島最大の温泉郷である。江戸時代には海中の泉源を石垣で囲って湯島がつくられ、戦後になって現在の賑わいに発展したという。七尾湾に沿って50軒を越える旅館が建ち並んでいる。その中でも加賀屋が1番大きな旅館だという。今晩ここへ宿泊すれば豪華な旅になるのだが、まだ夕方までたっぷり時間がある。宿泊地はまだかなり先になるようだ。
 桟橋のベンチでスケッチを始めた。対岸にあるのが能登島で、立派な橋が架かっている。能登島大橋だ。この橋ができる前は、渡し船が往来していたという。能登島大橋を描いた。そこへ子どもたちがやって来た。皆、手に釣竿を持っている。「これからイイダコを釣るんだよ」と教えてくれた。小さいタコの形をしたルアーで釣るようだ。「本当に釣れるのかな」と思っていたら、小さなイイダコが引っ掛かって上がって来た。この海岸にはタコがたくさんいるようだ。

 午後4時少し前、和倉温泉を出発した。国道249号線を北上する。田鶴浜町、穴水町、鵜川を経て午後6時過ぎ、すっかり暗くなった能登線宇出津駅前に到着した。


能都町 宇出津(うしつ)

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 能都町は、能都半島の内浦に位置し、漁業が盛んな町である。沿岸には大小100程度の定置網があるという。宇出津には能都町役場があり、駅前には商店街やホテル・旅館が並んでいた。ビジネスホテルのフロントであっさり宿を見つけることができ、車に積んできたテントや寝袋は不用となった。駅前の食堂で刺身を肴にビールを飲み、帰りにラーメンを食べた。いつものお決まりの夕食だった。8時過ぎにはホテルへ戻り、その日描いたスケッチの整理をして、9時過ぎには床に着いた。




 
[ 2012/09/25 08:37 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(1)
素敵な絵 癒されますねー
水彩画、心が癒されますねー。

能登島には水族館・ガラス美術館・ガラスコップが作れるガラス工房や、
野生イルカと会える喫茶店「海とオルゴール」、
能登島網元の旅館「梅屋」(活き造りがうまいです。)
沢山いいところがあります。
島の周りを1周ドライブするだけでも、絶景ポイントが沢山ありますよ。
今度機会がございましたら、能登島にもお立ち寄りくださいませー。
[ 2012/10/11 12:07 ] [ 編集 ]
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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