水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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「青春18きっぷ」で山陰・九州を巡る旅 4

第三日目 長門市~熊本市  山陰本線=鹿児島本線
 
 十二月十三日、水曜日。午前六時起床。洗面を済ませる。天気はよさそうである。午前六時五十分旅館を出発。駅前のコンビニでサンドイッチとお茶と新聞を買う。七時十分発小串行普通列車に乗車する。まだ薄暗い中、たくさんの高校生がホームを歩いている。長門市は厚狭と結ぶ美称線もあり、いろいろな方向へ高校生が通学しているようだ。私の乗った列車にも高校生がたくさんいる。
 
 列車が走り出し、右手に日本海が見えて来た。今日も日本海を見ながらの旅のスタートである。どうも今日は腰の調子がよくないようだ。ひねると痛みがある。ずっと椅子に座りっぱなしだったことが腰に負担をかけたようだ。無理をするともっと悪くなりそうな気がする。昨日立てた予定ではこの後下関で下車し、下関市内を歩いて関門海峡の入口まで行き、関門海峡の人道を門司まで歩いて行く計画だった。今の状態では、重いリュックを背負って歩けそうにない。関門海峡を歩くことは、またの機会とすることにした。
 
 八時十八分小串に到着。八時二十分発門司行普通列車に乗換える。昨日見つけた真っ赤な漆の葉が前にも増して多く見られるようになってきた。九時八分下関に到着。港がすぐ近くにあるようで、大きなクレーンが何本も立っている。列車はここから門司まで関門海峡トンネルを走る。本来なら歩いて九州へ渡る予定だったのにと、列車が関門海峡を通過する時は、残念な気持ちで一杯だった。走り出して五分ほどで門司に到着した。

 今日の宿泊予定地は熊本にしている。九時三二分発荒尾行快速列車の発車まで十五分程ある。プラットホームにうどんの売店があるので、食べることにした。一番安い素うどんを注文したのに、出て来たのは肉や葱が入っていた。豚肉がたっぷり入っていて美味しいうどんだった。博多ラーメンは豚骨スープが命だが、うどんも豚肉が主役だったのにはびっくりした。

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 荒尾行快速列車が到着した。今まで山陰本線を走って来て、乗った列車は、ほとんどがくたびれたディーゼルカーだった。荒尾行の電車は新型車で、座席も新しく、乗り心地は満点だった。さすがに大都会を走る列車は違うなあと思った。乗客もサラリーマンや学生、旅行客などたくさんの人が駅毎で乗り降りして、大都会を走る通勤列車だった。
 
 一時間ほどで博多に到着。大きなビルが建ち並んでいる。途中下車して博多の町を見物するのもおもしろいが、それはまたの機会にとそのまま列車に乗り続ける。十一時十六分長崎本線と分岐する鳥栖に到着。今回の旅行では、長崎を回ってくるコースも考えたが、長崎の町は何度も行ったことがあったので、長崎は入れなかった。九州を一周する中でどうしても見学したい所として、関門海峡トンネル、熊本城、阿蘇山、桜島の四ヵ所を考えていた。しかし、その一つの関門海峡トンネルは体調不良で中止したばかりである。気ままな一人旅、これからどうなるのか、とにかく今日の目的地熊本へ直行することを考えた。

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 大牟田の次の駅、荒尾に十一時五一分到着。十一時五九分発八代行普通列車に乗換える。二両編成のワンマンカーだが、ボディーの色が真紅の実に派手な電車だった。さらに驚いたのは、乗ってからだった。座席は窓側に一列ずつの向かい合うタイプで、しかも座る所がしっかり区切られていて、向かいに座っている人の顔を真正面からしっかり見ろという実に几帳面な造りになっていた。また、窓がとてつもなく大きくて、大スクリーンのパノラマで、九州の景色は大変美しいからしっかり見なさいという造りだった。「これぞ、九州なのだ」という九州人の考え方を知らされた電車だった。山陰の暗さとは対称的な九州の明るさは一体どこから来ているのか、これからの旅の中で解明したいと思った。
 
 十二時四五分熊本に到着した。今晩宿泊する宿を決めた後、熊本城の見学に出掛けることにした。駅前に大きなビジネスホテルがある。一泊五五〇〇円だった。チェックインは三時からというので、フロントにリュックを預け、出掛ける。

 昼食は、すぐ近くにあった博多ラーメンの暖簾が掛かった店で食べた。豚骨スープのラーメンは、私の口には合わないようだ。

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 熊本駅から熊本城へは市電に乗っていくと便利だとラーメン屋の主人が教えてくれた。早速駅前から乗車する。一日乗車券を五百円で購入した。今も市電が走っている都市が幾つかある。熊本もその一つだ。自動車公害がひどくなる中で、市電を復活させようという声が全国的に大きくなっていると新聞に書いてあった。熊本の市電はこれからもずっと残って行くのだろう。見ているといろいろな型の市電が走っている。他の都市で昔走っていた市電が、熊本で走っているのだろうか。 

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 細い道を曲がりくねりながら市電は走り、十分ほどで熊本城前に到着した。目の前に熊本城が見える。入口で入園料五百円を払う。「熊本城は加藤清正が一六〇一年から七年掛かって築いた城だったが、一八七七年の西南戦争の折、焼失した。その後一九六〇年(昭和三五)に再建された」と説明がある。再建されたとはいえ、白と黒がマッチした立派な城であった。修学旅行の高校生がたくさん見学に訪れていた。

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 熊本城を見学した後、城の周りを散策した。県立美術館や市立博物館などがあり、大きな公園になっていた。旧細川刑部邸や水前寺公園などを見学する時間はあるが、体調がよくない。ホテルに戻って静かに過ごすことにする。再び市電に乗り、熊本駅に帰り、午後四時過ぎホテルに入った。
 
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 午後六時、近くの飲み屋で食事をする。串の盛り合わせと焼酎を注文する。九州はやはり焼酎の本場だけあっていろんな銘柄がカウンターに並んでいた。日頃飲んでいるいいちこを注文した。歳の瀬も迫り、店の奥では忘年会が開かれていた。そういう季節になったのかと思った。この店では酒を飲むだけにして、もう一軒行くことにした。
 
 少し行った所に一膳飯屋があった。中は活気があり、賑やかな話し声が響いていた。味噌ラーメンを注文する。前に座っているおじさんの所へお姉さんがチャーハンを持って来た。そのチャーハンを見てびっくりした。何とどんぶりに二杯分ほどの山盛りチャーハンなのだ。私にはとても食べられる量ではなかった。おじさんは全く表情を変えないで食べ始めた。私の所にラーメンが届き、おじさんが食べるのを見ながら、私もラーメンを食べた。おじさんは、山盛りチャーハンをあっという間に平らげ、それからビールと餃子を注文した。私はラーメンを食べ終わり勘定を払って店を後にしたが、あのおじさんは、まだ食べ続けている。熊本のすごい人を発見した夜だった。
 
 ホテルに帰る途中に、バスセンターがあったので、中に入って阿蘇へのバスを調べる。熊本駅から直通で阿蘇山までバスが出ているが、JR阿蘇駅から阿蘇山までのバスがあるとのこと、明日はJRで出掛けることに決めて、ホテルに戻った。少し休んだこともあり、体調もよくなってきているようだ。天気予報では明日は雨にはならないようだ。阿蘇山はどんな景色なのだろうか。明日が楽しみである。



[ 2012/12/13 16:24 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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