水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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熊野古道を歩く 1

第1日目 名古屋~新宮

 年の瀬の迫った12月26日、和歌山県に出かけることにした。私の街道歩きも久しぶりである。11月に紅葉の木曽奈良井宿へ出かけてからずっと風邪が治らず、職場も忙しくて時間が取れなかったのが、年末になってやっと仕事から開放され、風邪もすっきりと治り、心を弾ませての街道歩きになった。

 行き先として和歌山県を選んだのは「熊野古道を歩こう」というJRの宣伝を見たことがきっかけである。熊野古道については何の知識も持ち合わせていなかったので、家にある旅行雑誌を開いて簡単な下調べをすると、和歌山県田辺市から熊野本宮へ向かう道が中辺路と呼ばれ、平安時代には熊野詣でのメインルートになっていて現在は熊野古道として、ハイキングコースに整備されているということが分かった。コースは和歌山県滝尻から熊野本宮までの全長40キロでとても1日では歩けないコースであることも分かった。その程度の知識で歩きに出かけようというのだから、無謀いとえば無謀な旅である。これも気楽な一人旅だからできるのだろう。

 時間の余裕もあったので、「青春18きっぷ」を使っての旅にした。この切符は夏休みか冬休みか春休みのある一定期間だけに発売されているもので、名前の通り若者が利用し易いようにできているのだが、使用に際して年齢制限はない。5枚綴りで11500円である。1枚で急行や特急列車以外なら1日乗り放題で大変利用価値のある切符である。

  第1日目の目的地は新宮。いよいよのんびりの旅が始まった。午前11時10分名古屋駅発「みえ5号」鳥羽行きに乗車した。列車は新しく一部が指定席になっている。連結車両が2両ということもあり車内は満員である。この列車は四日市から松坂までは第3セクターの伊勢鉄道を経由する。亀山を経由するコースと比べると時間も短く便利である。

 車内放送で「青春18きっぷ」で乗車している人は乗車券を別に購入するように案内していた。車掌が通りかかったので490円を払って乗車券を購入した。窓の外には鈴鹿山脈の山々が連なっていた。今年は暖冬のようだ。山に雪は一つも見えなかった。

img201212201.jpg
 
 12時17分松坂に到着。ここで新宮行きに乗り換えるため下車した。松坂駅は北風が吹き寒い。腹も減っていたので温かいものをと駅の売店でカレーうどんを注文する。インスタントのカレーをお湯で温めてうどんに載せる簡単なものであった。 13時発の新宮行き普通列車が入ってきた。オレンジ色が禿げてしまった古いディーゼル列車である。記念にと写真を撮ろうとしたら、隣にいたおばあさんが「記念撮影ですか」と声を掛けてきた。大きなリユックを背負った客はよく見たらホームには私一人であった。旅行客のほとんどは特急列車に乗ってしまうのだろうと思った。車内は結構満員になった。一日の本数が少ないためもあるのだろうか。この列車を逃すと次は16時まで待たなくてはならない。ゴトゴト音を立てながら列車はのんびりと進んで行った。

 新宮到着までの4時間は、列車が大きな駅に着くと乗客がどっと降り、そして、新しい乗客がどっと乗って来るという繰り返しで結構退屈しない車内であった。年の瀬が迫っているためか、大きな荷物を抱えた乗客やみやげ物を抱えた乗客が多かった。顔見知りの人が多く、「元気だったかね。久しぶりだね」と挨拶の言葉が交わされ、ほほえましい田舎の風景が見られた。熊野を過ぎた辺りで乗ってきた高校生のグループがいた。手に手に大きな袋を下げている。見るとみかんがぎっしり詰まっている。たまたま乗り合わせた知り合いの女子高校生たちに「働いてもらってきたもぎたてのみかんだよ」と一つの袋を渡した。さっそく女子高校生たちはその袋を開けみかんを食べ出した。甘酸っぱくておいしそうなみかんの香りが車内に立ちこめ、少し離れた私の所まで漂ってきた。暗くなりかけた海の景色を眺めながら,のんびりした列車の旅もなかなかいいものだと思った。 

 16時56分、すっかり暗くなった新宮の町に列車は到着した。さっそく今日泊まる宿を探す。駅のすぐ近くにステーションホテルの明りが見える。フロントで訪ねると部屋はあるとのこと。6500円を払って部屋に入る。少々たばこの臭いがする。以前清水の町で泊まったホテルはたばこの臭いがきつくてとても眠られなかったことがある。今日はそれほどではなかったが、窓を全開にした。列車では禁煙車が今は普通になってきている。こういうビジネスホテルでも禁煙の部屋ということがあってもよいと思うのだが、そんな話は聞いたことがない。きっと私のように思う宿泊客も大勢いるのではないだろうか。まだ、日本のホテルはそこまでいっていないようだ。

 夕食は近くの飲み屋で食べた。さすがに海の町だけあって魚が新鮮であった。カツオのさしみを二皿も食べてしまった。酒も大変うまかった。その後、近くの本屋へ出かけて熊野古道に関する本を見つけた。名古屋で書店をいくつか回ったが熊野古道に関する本は見つけることができなかった。さすがに地元にはたくさん本があるものだ。明日は長い道を歩くので、荷物が重くなるのが心配だが、二冊買うことにした。
 





[ 2012/12/20 09:06 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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