fc2ブログ

水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

団塊世代の親父のブログです。
水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記 TOP  >  ふらり きままに >  韓国に一番近い島 壱岐・対馬の旅 6

韓国に一番近い島 壱岐・対馬の旅 6

6 3月23日(土)対馬~博多へ 

 午前6時起床。ベッドが柔らかかったのか、肩が痛い。少し寝違えたようだ。シャワーを浴びたが、まだ右肩が痛い。こういう時は、シャワーはどうなのか、よく分からない。食事の時間は7時からだった。時間になり、食堂へ行った。数人の客が食事を始めていた。見たところ観光客はいないようだ。和定食が出て来たが、やはり、大きな生卵が付いて来た。納豆はとうとうお目にかかれなかった。
 
 午前8時過ぎ、ホテルを出発した。空は真っ青に晴れ渡り、黄砂は、飛んでいないようだった。ひょっとしたら韓国が見えるのではないかと期待して、昨日行かなかった上県町(かみあがたまち)の「異国の見える丘展望台」へ行くことにした。美しい海岸の道を走ると、断崖の上に展望台があった。強風が吹き荒れて飛ばされそうだ。海も空も真っ青だったが、残念ながら地平線は霞んでいて韓国を見ることはできなかった。富山でもはっきりと立山が見られるのは季節が限られている。ここも同じなのかも知れない。

DSCF1276.jpg

 海岸沿いの道を引き返し、棹崎公園(たくざきこうえん)へ向った。ここは日本最北西端に位置し、韓国まで49.5kmの距離にある。この公園内には対馬野生生物保護センターがある。駐車場に車を置き、保護センターへ行った。残念ながら保護センターは時間が早くて入館できなかった。仕方なく、センターの敷地内を散策した。原生林が守られ、荒涼たる自然の中の道を歩いているという感じがした。強風に山に生えている木々の幹が一方向を向いていた。遠くに海が見えていたが、大きな白波が立っていた。今日のフェリーも大揺れの中を進むことだろう。帰りを飛行機にしてよかったと思った。ツシマヤマネコを飼育しているという建物もあったが、扉は閉まっていた。
 
 来た道を引き返し、再び国道へ出る。時刻は10時近くになっていた。一路、厳原町へ車を走らせた。狭い国道を走って行く。対馬の道にも少し慣れたような気がした。しかし、追い付いてくる車に先を譲りながらの運転は相変らず続いた。途中、万関展望台に立ち寄った。今日は美しい浅茅湾が一望できた。真っ青な海の中を漁船が白波を立てながら走る景色は本当に素晴らしかった。ここは、絶景ポイントだった。

 午前11時半厳原町に到着した。車を返すまでまだ時間があるので、町を散策することにした。昨日歩いた川沿いの道を歩いて行った。軽装姿の団体客が歩いている。小さな化粧品店にぞろぞろと入って行った。奥さんたちに連れられて親父さんたちも店の中へ入って行った。不思議な光景だった。近くを通ると聞きなれない言葉が聞こえて来た。異国の言葉だった。小さな雑貨店にもよく似た団体客がいた。皆、韓国からやって来た観光客のようだった。「日本人より韓国の人の方が多いです」とスナックのママさんの話を思い出した。やはり、対馬は国境に一番近い町だと思った。
 
 12時半過ぎにレンタカー会社へ車を返した。若い男性社員が一人仕事をしていた。若者は私の借りた車を厳しくチェックしてから「ありがとうございました」と言った。走行距離は300kmを超えていたが、ガソリン代は2100円だった。レンタカー初体験を無事終了することができた。めでたし、めでたし。

DSCF1280.jpg

 空港で登場手続きを終え、レストランで食事をした。壱州牛の味がしっかり染みこんだビーフカレーを食べた。13時55分発「福岡行」に搭乗した。今日は土曜日。機内は満席だった。
DSCF1282.jpg

 しばらくして、飛行機はエンジン音を響かせながら滑走路を走り始めた。30分後には、福岡空港へ到着する。飛行機の窓から、だんだん小さくなっていく対馬の町を見ながら、美味しかったアラカブの味噌汁の味を思い出していた。(完)



[ 2013/06/03 06:11 ] ふらり きままに | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム