すがすがしい秋晴れである。海釣りには持って来いの日である。朝食もそこそこにして、釣りの準備を始める。目的地は魚津漁港。今の季節は、豆アジやサヨリが釣れる。さび引きの仕掛けとサヨリ用に極小の針を準備した。餌はアミえび。冷凍庫からストックしてあるアミえびのブロック一つを取り出す。
釣り道具を車に積み込み午前9時出発。岐阜県境と接する細入から海までは1時間も走れば着いてしまう。道路が空いていることもあるが、富山県はコンパクトな広さの県なのだ。
午前10時、魚津漁港に到着。釣り人は見当たらない。富山の海岸へ海釣りに出かけていつも思うのだが、富山の人は釣りがさほど好きではないようだ。サビキの準備をして竿を出す。豆アジかと思ったらシマダイが上がってきた。7~8センチサイズだ。以前は食べ方を知らないので放流していたが、味噌汁の出しにすると美味しいことが分かり、今は、持ち帰ることにしている。

1時間半ほどがんばり、豆アジ40匹、シマダイ13匹を釣り上げた。不思議なことにサヨリの姿はなかった。今年は、魚津漁港にはサヨリは群れていないようだ。

昼食後、魚津補助漁港へ場所を移す。たくさんの人が竿を出している。見るとサヨリが群れている。どの人もサヨリを狙っているようだ。今年はサヨリは補助漁港に群れているようだ。

漁港の端の方に場所を見つけ、私もサヨリを釣ることにした。小さなアミえびを1匹極小の針につけて、サヨリを釣り始める。大きな群れはいないが、アミえびを時々撒きながらサヨリが来るのを待つ。
サヨリの群れがやって来てうきが沈んだ。竿を勢いよく上げると小さなサヨリが上がってきた。15センチほどだ。それから1時間。30匹近いサヨリを釣り上げ、竿をしまった。
帰りにもう一箇所、竿を出した。上市川河口でのハゼ釣りである。この辺りではハゼを釣る所としては白岩川が有名だが、上市川河口はハゼ釣りの穴場で、一昨年、去年と連続してたくさんのハゼを釣り上げた所である。今年も8月末に来たのだが、その時は数匹しかハゼが釣れなかった。この日は下調べということで立ち寄った。
餌の青イソメを針につけて釣り始めた。しかし、8月末とあまり状態は変わらず、アタリは鈍い。1時間ほど粘って何とか7匹ほどのハゼを釣り上げたが、今年は、ハゼは不漁のようだ。こうして海釣り三昧の一日は終わった。
今日の獲物


