水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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神通峡かいわいの昔ばなし  その4  命の水  富山市小糸

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その4  命の水  富山市小糸

弘法大師が、八二〇年ころ 日本の国を めぐりあるいて、人々を おしえ、池や 沼を つくって しゃかいのために つくされたことは、みなさんは 聞いたことが あると思います。
この弘法大師が、越中から 飛騨へ、神通川に そった けわしい道を あるいて、やがて、小糸の村に 入られました。
大師は、一けんの 家に たちよられ、
「水を 一ぱいおくれ」と もうされました。
この家の おばあさんは、日ごろから しんせつな人で ありましたので、
「これは、これは。たびの おぼうさんですか。すぐ さしあげますから、しばらく おまちください。」といって、おくへ 入りました。すがたは みすぼらしいが、なんとなく 仏さまのように ありがたい おぼうさんに 見えましたので、家に くんである 水では もったいないと、手おけを もって、出かけました。
ようやく、もって来た 水を 大師は うまそうに 飲みながら、
「たいへん 時間が かかったようだが、この水は どこから くんでくるのか」と たずねました。
おばあさんは、
「はい、はい。おそくなりまして、あいすみませんでした。
じつは、六ちょう(六百メートル)ほどの おくの 谷間まで まいりませんと、おいしい水が わいておりません。それで ずいぶん おそくなりました。おゆるしください。」と こたえました。
大師は、たいそうよろこばれ、
「村人の なんぎを すくうことに なろうから」といって、ひしゃくに のこった水を、その家の にわに そそぎながら、なにかを となえられました。
すると、ふしぎなことに、しみずが こんこんと わき出て まいりました。
この泉は、今でも、「命の水」とよばれ、小糸村で ただ一つの 泉として、 たいせつに つかわれています。
民話出典「大沢野ものがたり」
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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