水彩画で綴る  細入村の気ままな旅人 旅日記

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神通峡かいわいの昔ばなし  その71  名伯楽   富山市西大沢

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その71  名伯楽   富山市西大沢

むかし、ある年の正月のこと、富山藩主が自分の愛馬に正月の餅を与えたところが、馬は翌日から食が細り、元気なく日に日に衰えるばかりであった。まさか餅を食わせたともいえず、藩内の伯楽を召し出し見立てさせたが、皆首をかしげるばかりであった。尋ね尋ねて天下にも有名なといわれる滑川の某伯楽に診せた。伯楽が思案の末申すには、「恐れながら私にも相分かり申さず、聞くところによりますと何でも笹津近在に山本某という伯楽、この者に見立てさせては・・・」という。
藩公さっそく早馬を立て召し出された。それは二月一日のことである。山本という伯楽は馬の腹を二、三度なで、「殿、これは餅気のものを与えられたと見ますが・・・・」と即座にいい当てた。
殿はひと膝乗り出し「していかなる薬でこれを」「はい手易いことでございます。明日といわず今日から、一食にコンニャク十枚あて、一日三回与えますれば・・・・」と申し上げた。
さっそく富山中の店々を買い集めたが、わずか五枚であったので、金沢城下まで毎日早馬を立ててコンニャク買い役が始まった。二、三日頃から回復が目に見えてきた。そして七日目には元のようになってしまった。藩公はことのほかのお悦び、褒美をとらすと申され、西大沢付近に数万坪の土地を与えられた。伯楽は大邸宅を構えて「様」付けで呼ばれるようになったという。
大沢野町誌
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プロフィール

細入村の気ままな旅人

Author:細入村の気ままな旅人
富山市(旧細入村)在住。
全国あちこち旅をしながら、水彩画を描いている。
旅人の水彩画は、楡原郵便局・天湖森・猪谷駅前の森下友蜂堂・名古屋市南区「笠寺観音商店街」に常設展示している。
2008年から2012年まで、とやまシティFM「ふらり気ままに」で、旅人の旅日記を紹介した。

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